元サムライインキュベートの両角将太氏が立ち上げた福岡のF Venturesは6月23日、シードステージのスタートアップ投資を目的とした「F Ventures Fund 1号(以下、FVファンド)」の募集を完了し、総額2億円を調達したと発表した。
FVファンドに出資した投資家は合計11名。出資者リストは以下の通りだ:
- FFGベンチャービジネスパートナーズ
- キメラ
- GMOペパボ
- 寺田倉庫
- 西日本シティ銀行
- Mistletoe
- 伊藤将雄氏(ユーザーローカル 代表取締役)
- 矢野修作氏(ディーゼロ 代表取締役)
- 山本真司氏(山本真司事務所 代表取締役)
- ほか名称非公開の投資家2名
FVファンドの投資対象はインターネット領域全般で、シードステージのスタートアップへの投資に特化する。1社あたりの投資金額は500〜1000万円程度だ。F Venturesはこれまでに8社のスタートアップに投資を行っていて、その中で明らかになっているのはVR/ARコラボツール開発のCynackと物流のニューレボへの投資だ。両角氏は、投資金額が公開されていたCynack(500万円)に加えて、ニューレボへの投資金額も同じく500万円であったことを今回の取材でTechCrunch Japanに明かした。
F Ventures代表の両角氏はTechCrunch Japanの取材に対し、「物流、医療、一次産業の分野など、モバイル化がまだまだ進んでいない領域には注目している。また、東京では規制が厳しくてできないが、規制緩和が進む福岡であれば実証実験から始められそうな領域にも注目しています」と語る。
ファンド設立時、両角氏は管理報酬に頼らないモデルを目指すと話していた(管理報酬が相場の2%とすると、2億円ファンドの管理報酬は年間400万円だ)。そのための取り組みとして、同社はこれまでに「INNOVATE HACK KYUSHU」や「九州オープンイノベーションサミット」などのイベントを開催してきた。