元NESTのトニー・ファデルのActev Motorsが子供向けスマート電動ゴーカート出荷へ(ビデオあり)

Googleが本社を置くマウンテンビューの新しいスタートアップ、Actev Motorsは多くの期待を集めていた子供向け電動ゴーカートをこの秋に出荷する準備が整ったようだ。

このゴーカートは5歳から9歳向けで、価格は1000ドル前後だ。これにはフォーミュラ1を思わせるスマートなボディー(シルバーか赤)が組み立てキット方式で含まれる。テクノロジーに詳しい両親を感心させるような安全性と面白さを高いレベルで両立させる機能満載だ。たとえば両親は子供の年齢と能力に合わせて最高速度を設定できる(最高で時速12マイル=20km/h)。またジオフェンス機能を使って走れる場所を指定できる。また衝突防止機能があるあるので障害物の手前で自動的に減速、停止する。お隣のガレージに体当たりしてしまうような事故が避けられるわけだ(各種設定にはスマートフォンを利用する)。

actev

最近、私はActev Motorsを訪問して詳しく取材する機会があった。マウンテンビューの本社で製品の組み立てやテストに加えて多数の新製品を開発中だった。

現在までActevの事業は予想どおりに展開している。現在シリーズAのラウンドを展開しているところだが、次に用意されるのは町乗りができるゴーカートだという。

CEOのDave BellはあのTony Fadell(元AppleのエンジニアでGoogleに買収されたNestを作ったことでも有名)ともにActevの共同ファウンダーだ。Bellは予約注文台数や正確な発売開始日付のような営業上の詳細は明かすことを避けた。しかし1、2ヶ月後には注文者の家に届くことは間違いなさそうだ。

〔日本版〕ビデオには登場しないがNestの共同ファウンダーのトニー・ファデルはTechCrunchでも何回か取り上げられている。ファデルは今年6月にGoogleを離れた。ビデオを見たかぎりではこの製品はIoTセンサーとスマートフォンをシームレスに連携させているところが差別化の焦点のようだ。ジオフェンス機能はスマートフォン上で区画を描くだけでカート側に設定されるようだ。ジオフェンスを出るとカートの速度は2マイル(約3.6km)に制限される。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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