本日(米国時間11月20日)、Windows Phone用のInstagramおよびWazeがリリースされた。長らく登場が待たれていたアプリケーションだ。
また、これと同時にMicrosoftはWindows Phoneを巡る現状を示す数値をいくつか発表している。まだ充分な規模に達したとは言えないが、着実な成長を示す数値となっている。曰く、Windows Phone用のアプリケーションダウンロード数は30億となっているそうで、これはなかなか立派な数字だ。但し他の人気プラットフォームと伍するにはもちろん時間が必要だ。たとえばiOS版のアプリケーションダウンロード数は累計600億に達しているのだ。
またアプリケーションのトランザクション数は毎日1000万件に上り、すなわち月間にすると3億件となっているのだそうだ。9月には1日あたりのトランザクション数が900万で、6月には666万ので、かなり伸びているのは間違いない。日々500本の新しいアプリケーションがアップロードされてもいるのだそうだ。
Windows Phone 8のリリースが、成長のきっかけとなっていることは間違いない。「月間有料アプリケーション売上」はリリース以来181%の伸びとなっている。さらにこの一年を振り返ると、アプリケーションのダウンロード数は290%の伸びを示している。Windows Phoneのマーケットは確かに(現状では)小さなものだが、成長率の面で見ればなかなかの好成績をあげている。
こうした数字を見れば、開発者たちにとってもWindows Phone環境に向けてアプリケーションを投入するのに十分なマーケット規模があるように思える。但し、母国であるアメリカでなかなか数を稼げていないのを問題視するむきもある。アメリカではiOSおよびAndroidがアプリケーションプラットフォームとしてほとんどを占めており、開発者もなかなかWindows Phone向けに参入することができずにいる。
ちなみにWindows Phoneの端末販売台数も大いに伸びている。年間単位でみれば3桁の成長率になることもしばしばだ。但し昨年の数値があまりに小さかったために成長率が大きく見えるということもあり、成長率を示す数値の大きさが、すなわちiOSやAndroidに対抗し得ることを示すものではないことには注意が必要だ。
今後について言えば、まだまだやらなければならないことは山積みだ。アメリカ国内での販売台数もなんとか増やしていく必要がある。これがなくては開発者に振り向いてもらうことなどもできない。
しかし公開されている数値を見る限り、Microsoftは資金やその他のリソースを注入して、なんとかWindows Phoneプラットフォームを「考慮に値する」レベルのものとして仕上げてきたように思える。Windows Phone向けの開発を行うということが冗談以外の何物でもないと考えられていた時代も、さほど昔のことではないのだ。
Windows Phoneの将来はまだどうなるかわからない。しかし現在の流れは、確かにポジティブな未来を示しているようにも思える。
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(翻訳:Maeda, H)