北朝鮮は秘密と制約の多い国で、その政権はこれまでずっと、外に対しては自国の内情を、内(国民)に対しては外の世界の知識や情報を、遠ざけてきた。ところがこのほど、ITのエラーによってこの国のオンライン事情を覗き見ることができたが、それはかなり貧しいものだった。
昨夜遅く(米国太平洋時間9/19)、Uberのセキュリティ技術者Matthew Bryantが、北朝鮮ではドメインの管理者が国のトップレベルドメイン(TLD)のリストをリクエストできることに気づいた。Bryantは、そういうことのできるスクリプトをセットアップしていた。しかもご覧のようにそれは、自動更新型だ。
そのリストは自動的にコピーされ、BryantはそれをGitHub上で公開した。でも、長くはかからなかった。28という、びっくりするような数のKPドメインが登録されていたからだ(もちろん自分のはもらえない)。
RedditのTechnology部門がそれをスクープし、それらのサイトのスクリーンショットを集めた。英語に翻訳されたページもあり、それらをさらに集めた読者もいる。
これは、北朝鮮の人びとがインターネットで見られるもののすべてではないが、国が管理しているいくつかのWebサイトを見られたことはおもしろい。ほんの少ししかないが、そのほんの少しがプロパガンダで充満している。インターネットを使ったコミュニケーションやビジネスは、政府が相当厳しくコントロールしているようだ。
ライブのサイトは応答が遅い。Redditのフロントページから、だからかもしれない。
〔訳注: Reddit/Technologyのページ上で、KPのドメイン名/リンクの右にあるリンクは、ページ全体を画像化(jpg, png)したもの…スクリーンショット…のアメリカローカルな提供物である。本物のKPサイトは、ロードできないものも多い。〕