即時買取アプリ「CASH」を運営するバンクは2月14日、アプリに新機能「あとでCASH」を追加し、サービスを開始した。
CASHは、ファッションアイテムやガジェットなどのブランド、カテゴリー、コンディションを選択して写真を撮るだけで査定が行われ、アイテムを発送する前に現金化できる買取アプリ。2017年6月のサービス開始以降、申し込み殺到による約2カ月のサービス停止や、2017年11月のDMM.comによる完全子会社化などで注目を集めた。
今回リリースされた機能、あとでCASHは、先にアイテムを発送し、到着後約1週間の審査期間がかかる代わりに、高額でアイテムの買い取りをしてもらえるというもの。これまで1度に最大2万円だった取引額の上限はなくなる。
バンクでは、当初はスマホなどのガジェットを対象に、あとでCASHのサービスを開始し、査定体制が整い次第、他のカテゴリーへも広く展開する、としている。
即時買取サービスでは、バンクの後を追う形でメルカリも「メルカリNOW」を2017年11月に投入した。また、スマホに限った話だが、ジラフが今年の1月にスマホ端末の即時買取サービス「スママDASH」をリリースしている(ちなみにバンクとメルカリは、いずれもジラフの株主である)。
今回のあとでCASHは、バンクが自ら作り出した「安くなっても構わないから早く現金化したい」というニーズに沿ったこれらの流れとは逆に、「時間が多少かかっても高く売りたい」ニーズに応えるサービスだ(ある意味「楽天買取」などが提供している、従来の「買取査定アプリ」としての機能がようやく付いた、とも言えるが)。バンクでは、より高額にアイテムを現金化できる機能のリリースで、メルカリと同様、双方のニーズに応えていきたい、としている。