Kickstarterで資金募集中のGolden Gooseは、卵の殻のなかでスクランブルエッグを作れる新しいキッチンツールだ。なぜ? それが可能だから。なんというか私は、まったく無意味ではなく、非常に簡単にできること — 例えば卵をスクランブルする — を、一から再発明する人が大好きだ。ちなみに、お湯を沸騰させてマカロニをだめにする私にも、スクランブルエッグは作れる。だから、これは複雑すぎるので考え直す必要がある、というような工程ではない。
しかし、この数日間何度かもインターネット を賑わせ最近ではNPR (!!!)にも取り上げられたGolden Gooseは、間違いなく私の琴線に触れた。
これは〈必要〉ではないが、やっばり欲しくなる。黄金のゆで卵を一度作れれば、十分すばらしい。そしていつか、ガレージセールで朝7時に、疑い深いおばさんたちを相手に、楽しくデモンストレーションをして何ドルか手にしているかもしれない。
発明を支えるテクノロジーは、ちょっと気が利いている。このローテク製品は、遠心力を使って殻を割ることなく卵をスクランブルする。
Gooseはいくつかの部品からなる。卵を入れるための蝶番のついた本体、固定用のリング、両側についたナイロンロープ、そしてエルゴノミックハンドルを持って両手で引っ張れば、15秒後に作業が完了する。普通にスクランブルしたのとは少し違う「濃厚で繊細」な味わいの卵が出来上がる。
「舌触りはなめらかで、茹でる時間と温度によって、さまざまな味と特徴を出せる」とKickstarterページは説明する。しかも、ボウルや泡立て器を汚さない。卵は、固ゆで、半熟、デビルドエッグ、スクランブルエッグ、卵サラダなど様々な料理に使える。
まるで普通の卵のように!
アイデアを出したのは、デザイナーのGeraint Krumpeで、専門家として60件のデザインおよび実用特許を取得している。レイオフされた後、製品デザイン会社を立ち上げ、 後にシャツの袖の中で卵を回している男のビデオをYouTubeで見つけた。11ヶ月後、Golden Gooseが公開された。.
発明は、Kickstarterで調達目標の3万4500ドルをはるかに越え、(執筆時点で)8万7700ドルを集めている。だから、たぶん出荷されるだろう。
支持者は、18ドル払えば最初のGolden Gooseが手に入り、レシピガイドとマニュアルも付いてくる。計画ではこの夏に量産を開始して11月に販売さされ価格は24ドル程度になる予定。Kickstarterの支援者はそれより早く手に入れられる。(訳注:18ドルコースはすでに売り切れ)
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)