営業とマーケティングを支援する客向けコンテンツや内部ドキュメントをつねに最新にキープするSeismicが$20Mを調達

【抄訳】

営業やマーケティングが使用するドキュメントなどのコンテンツ作成を助け、それらのコンテンツのアップデート(最新化)を自動的に行うSeismicが今日、シリーズBで2000万ドルを調達した。

このラウンドを仕切ったのはJMI Equityで、シリーズAで投資したSigma Westも参加した。2000万ドルは2013年8月の450万ドルに比べると相当な額で、これで同社の総調達資金は2450万ドルになった。

営業やマーケティングはSeismicを利用して、既存のコンテンツやデータからドキュメントを作るが、それだけでなく同社が掲げる‘LiveDoc’というコンセプトにより、そのドキュメントを構成するコンテンツはつねにライブ、すなわちつねに最新である。たとえばそのドキュメントからリンクしているデータやコンテンツの内容が変われば、そのドキュメントの関連部分が自動的にアップデートされる。

たとえば時系列的なパフォーマンスのグラフがあり、そのデータは年月とともに変わっていくから、その変化に合わせてグラフも更新される。ユーザの企業が価格や料金のドキュメントを更新したら、価格・料金情報のあるドキュメントがすべて自動的に更新される。マーケティングがロゴや、製品の名前、シンボルキャラクターなどを変えたら、各種ドキュメント中のそれらも変わる。

オリジナルのドキュメントだけでなく、Salesforce.comのCRMデータやMicrosoftのSharePointのコンテンツもSeismicによる自動アップデートが可能なので、すでにこれらのツールを使っている企業もSeismicを利用できる。また、住宅価格のZillowなど、外部のデータソースにもリンクできる。

またSeismicにはアクセス分析ツールがあるので、顧客や見込み客がどのドキュメントのどのページをいちばん熱心に見たかが分かり、そのことを今後の営業やマーケティングに生かせる。

CEOのDoug Winterによると、Seismicの中長期的な目標は、営業やマーケティングのための機能をもっと多様化し充実させて、総合的な営業支援ツールになることだ。

Seismicには、iPadのネイティブアプリ、Windows 8のアプリケーション、それにブラウザから利用できるWebアプリケーションがある。

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

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