Uberが2月に福岡で実験的にスタートした「ライドシェア」に、国交省が待ったをかけた。営業許可を受けずに自家用車で営業する「白タク」を禁止する道路運送法に抵触する可能性があるとして、実験の中止を呼びかけている。
ライドシェアは、営業許可を受けていない自家用車を共有するサービス。Uberは福岡で、ドライバーから収集した走行データをもとに、交通ニーズを検証する名目で実験を始めていた。乗客から運賃を徴収せず、一般から募集したドライバーに対しては、「データ提供料」として走行時間に応じた対価を支払っている。
Uberは運賃を徴収しないことを理由に、国交省の認可を得ずに実証実験を進めていたが、同省は「ドライバーに対価を支払っている以上、道路運送法に抵触する可能性がある」と判断し、行政指導に踏み切ったかたちだ。
Uberは今後、国交省との話し合いを通じてライドシェアの内容を伝えていきたいと言い、引き続き福岡での実証実験は進めていく。