国内アクセラレーター9団体が気軽に担当者に質問・相談できるバーチャルオフィスを8月27日・31日に共同開設

国内アクセラレーター9団体が気軽に担当者に質問・相談できるバーチャルオフィスを8月27日・31日に共同開設

ヤフーのCVC(Corporate Venture Capital)「YJキャピタル」と、日本・東南アジアで最大級のシードVC「East Ventures」運営のアクセラレーターCode Republicは8月21日、国内アクセラレーター8団体と共同でバーチャルオフィスを開設し、オフィスアワーを開催すると発表した。

開催日時は、8月27日、8月31日のそれぞれ15-17時。各アクセラレーターの担当者にプログラム内容や事業内容、応募条件などを質問・相談できる。

オフィスアワーが開催されるバーチャルオフィスは、ウェブブラウザーを通じて誰もが自由に入室可能。バーチャルオフィスには、各アクセラレーターのブースがあり、参加者はアイコンを移動して、各アクセラレーター担当者へ気軽に質問や相談をしたり、他の参加者との会話を聞ける。

他の参加者に聞かれたくない場合は専用の会議室で話すことも可能。担当者が不在の場合は待機スペースで待つと、順番に声をかけていくという。

国内アクセラレーター9団体が気軽に担当者に質問・相談できるバーチャルオフィスを8月27日・31日に共同開設

バーチャルオフィスは、Open Network Lab第21期のNIMARU TECHNOLOGYが提供するOvice(オヴィス)を活用。参加者同士のアイコンの距離に応じて、音量が上下するため、オフラインのイベント同様のコミュニケーションを楽しめる。ボイスチャットだけでなく、ビデオ通話や画面共有など多様なコミュニケーションが可能。

  • バーチャルオフィスURL: https://godou-accelerator.ovice.in/
  • 参加方法: ウェブブラウザーで上記URLにアクセスし、氏名・メールアドレスを入力し入室
  • 8月27日15-17時: IBM BlueHub、青山スタートアップアクセラレーションセンター、AI.Accelerator、Open Network Lab、Code Republic、東急アクセラレートプログラム、集英社スタートアップアクセラレータープログラム マンガテック、LEAP OVER
  • 8月31日15-17時: IBM BlueHub、青山スタートアップアクセラレーションセンター、Open Network Lab、Code Republic、G-STARTUP、東急アクセラレートプログラム、集英社スタートアップアクセラレータープログラム マンガテック、LEAP OVER

現在国内には70以上のアクセラレータープログラムがあり、起業初期の仮説検証を支援するシードアクセラレーターや、企業のアセットを活用して事業成長を支援するスケーラレーターなど、事業ステージや業種に応じて多種多様なプログラムが存在しているという。

近年、アクセラレーターは増加傾向にある一方、各プログラムや各プログラム独自の提供価値については、まだまだ認知が広がっていないとしている。さらに、新型コロナウイルスの影響により、従来のような説明会や気軽に相談できる機会も減少している。

今回バーチャルオフィス上で一度に複数アクセラレーターに気軽に相談できるオフィスアワーを開催することで、スタートアップに対して、自社に適したプログラムを知る機会を提供、1社でも多くのスタートアップの事業成長に貢献したいとしている。

  • IBM BlueHub(日本IBM): 日本IBMが推進しているスタートアップとの共創プログラム。先進テクノロジーの活用支援やIBMの顧客企業とのオープンイノベーション、ベンチャーキャピタルからのメンタリングなどを通じて、スタートアップと共に新たなビジネスの創出を目指す。
  • 青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC。東京都主催、デロイトトーマツベンチャーサポート運営受託): 創業予定者や創業間もないスタートアップ企業をアクセラレートすることにフォーカスしたインキュベーション施設。アクセラレーションプログラムの期間は約5ヵ月、シード期の起業家の事業成長にコミットし、プログラム内の経営ノウハウのインプットを目的としたイベント、100人を越えるメンターとのネットワークを強みとする。
  • AI.Accelerator(ディップ): 日本初の「人工知能スタートアップ特化型」アクセラレータープログラム。AIや各事業領域の著名な専門家、起業家など、総勢約30名のアドバイザーと35社のパートナー企業で構成される支援チームがスタートアップの準備段階から約3か月間の支援を行っている。
  • Open Network Lab(デジタルガレージ): 世界へ羽ばたくスタートアップの育成を掲げて2010年にスタートした日本初のアクセラレータープログラム。シード期を対象とするオリジナルプログラムに加え、分野特化のプログラム(Resi-Tech、BioHealth)とエリア特化のプログラム(Hokkaido、Fukuoka)、プログラム卒業後の個別支援やコミュニティ形成を通じて、持続的な成長のための事業のコア作りや大手企業とのオープンイノベーションを支援。
  • Code Republic(YJキャピタル・East Ventures): シード期のスタートアップを対象としてシリーズA達成を目指す4ヵ月間のプログラム。創業資金700万円の提供に加え、毎週開催されるメンタリングやキャピタリスト・起業家を招いたイベントを通じて、アイデアの仮説検証を繰り返し、最短でのPMFを目指す。
  • G-STARTUP(グロービス): 将来日本を代表するベンチャー企業へ成長することが期待されるスタートアップの起業家を採択し、ユニコーン企業を100社輩出するプラットフォーム構築を目指している。プログラムでは、趣旨に賛同いただいた起業家のファカルティとの対談やグロービス経営大学院教員による講座を提供。現役ベンチャー・キャピタリストのメンターによる伴走を通じて、ユニコーンに向けた資金調達をサポートしていく。
  • 東急アクセラレートプログラム(東急): 2015年から開始し、東急グループの主要27事業者が持つ様々なアセットやリアルの顧客接点を活用したスタートアップのサービスの用途開発と社会実装を支援。2018年度から通年応募制へと移行し、24時間365日受け付けている。応募翌月中旬には一次回答を行い、随時事業共創に向けた協議を開始する。
  • 集英社スタートアップアクセラレータープログラム マンガテック(集英社主催、ツクリエ運営): 従来のマンガビジネスにとらわれない斬新な事業アイデアを持つスタートアップと共に、新たなビジネスを生み出すための共創プログラム。従来のマンガビジネスにとらわれない斬新な事業アイデアを持つ方を支援することで、新たなマンガビジネスの誕生に繋げていく。
  • LEAP OVER(三菱UFJリサーチ&コンサルティング): 「持続可能な地域社会の実現」に向け、AI、IoT、ロボティクスのキーテクノロジーを有するシードの「スタートアップ」と、パートナーとして参画する「大企業」、「自治体」の3者の共創によるPoCの実現を目指す、約4ヵ月のプログラム。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。