国産IoT猫トイレの「トレッタ」が米国進出、ロイヤルカナンを傘下にもつ米大手ペット企業MARS Petcareと提携

カメラや重量計を内蔵するトイレやLINE経由の獣医師への相談ネットワークを構築し、猫の健康をテクノロジーで守るスタートアップであるトレッタキャッツがいよいよ米国進出を果たす。

米国大手ペット産業であるMARS Petcare(マース ペットケア)のイノベーション部門であるKinship(キンシップ)と提携し、2020年秋より米国でパイロットプログラムを開始する。本プログラムを通じて、世界最大のペット市場である米国での事業展開を加速させる。

Kinshipは、1億ドル(約106億円)のベンチャーファンド、スタートアップアクセラレータープログラム、各種パートナーとの連携プログラムを推進しており、トレッタキャッツがその1社に選ばれたかたちだ。

パイロットプログラムではまず、2020年秋より米国の100人の飼い主と猫にトレッタを提供し、医療データとトレッタのデータを組み合わせ、獣医学的観点でビッグデータ分析を実施する。

トレッタキャッツが開発・販売中のIoTトイレのtolettaは、米国での特許も取得しており、今回のパイロットプログラムを足がかかりに、日本の9倍にもなる9000万頭の猫が飼育されている米国への本格進出を狙う。なお現在日本でぇあ、約5000頭の猫がtolettaを利用しているという。

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TechCrunch Japan

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