イギリスの国際送金サービスのスタートアップ、Currency CloudがシリーズCのラウンドで1800万ドルの資金調達に成功した。これで2012年以来の調達資金の総額は3600万ドルとなる。今回の資金調達はSapphire Venturesと楽天という新たな投資家の顔ぶれでも注目を集めた。
Sapphire Venturesはドイツの巨大ソフトウェア企業SAPグループのベンチャーキャピタルとして出発したが、現在は独立して運営されている。楽天は日本で最大級の総合eコマース企業だ。Anthemis、Atlas Ventures、Notion Capital、XAnge Private EquityなどCurrency Cloudの既存の投資家も今回のラウンドに参加している。
しかしSapphireとRakutenの参加はきわめて戦略的なものに違いない。Currency CloudはSAPの顧客企業に国際送金サービスを提供できる。一方、楽天はグループ内のベンチャーファンド、FinTech Fundを通じて投資を行った。われわれ国外のものにとって楽天はeコマースの企業として知られているが、楽天は日本で大規模な金融ビジネスを行っている。Currency CloudのCEO、Mike LavenはTechCrunchの取材に対して「楽天が金融事業をアジアに拡大しようとする際にわれわれは重要な役割を果たすだろう」と述べた。
Currency Cloudのコア・テクノロジーはPayment Engineと呼ばれるAPIで、これはAzimo、TransferWise、xe.comなど125件もの国際送金サービスのバックボーンとなっている。
【中略】
Currency Cloudは今回のラウンドにおける企業評価額を明らかにしなかった。
画像: maggee/Shutterstock
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)