国際金融サービスのAirwallexがシリーズDで約110億円調達、評価額は約2800億円に

国境を越えたビジネスのためのフィンテック企業Aircwallexは米国時間3月23日、シリーズDラウンドで1億ドル(約110億円)を追加し、評価額を26億ドル(約2800億円)に引き上げたと発表した。このラウンドはGreenoaksがリードし、Grok Ventures、Skip CapitalおよびANZi Venturesも参加した。

共同創業者で最高経営責任者のJack Zhang(ジャック・チャン)は米TechCrunchに対して、今回の新たな資金調達は2021年の第2四半期(4月〜6月)におけるAirlallexの米国でのサービスローンチや、中東、アフリカ、東欧、ラテンアメリカなどの新たな地域への決済対象の拡大、物理的なカードを含む製品の追加に使用されると述べている。

今回の拡張によりAirlallexのシリーズDラウンドは3億ドル(約330億円)となり、これまでに調達した総額は5億ドル(約540億円)となった。Airwallexは1億6000万ドル(約170億円)を調達した後に2020年4月に初めてシリーズDを発表し、2020年9月には4000万ドル(約43億円)を追加した別のトランシェを発表した。

Airwallexは2019年3月のシリーズCを経て、ユニコーンの評価に達した。同社は2015年にメルボルンで設立され、現在はオーストラリア、中国、香港、英国、日本、米国の12のオフィスで600人以上の従業員を擁している。Airwallexは本日の発表で、500以上のポジションを募集していると述べている。

Airwallexのクロスボーダービジネス向け製品には、Visaを利用した外貨口座やマルチカレンシーデビットカード、国際送金、企業による国際決済を受け入れの管理、外国為替リスクを管理するための一式のAPIなどがある。

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カテゴリー:フィンテック
タグ:Airwallex資金調達

画像クレジット:Towfiqu Photography / Getty Images

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(文:Alex Wilhelm、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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