多様な広告キャンペーンとそのパフォーマンスを一元管理できるAdHawkがベータを脱して一般供用へ

1年あまりのベータテストを終えたAdHawkが、ついに一般公開され、すべてのアドバタイザーズが利用できるようになった。

同社のサービスを利用して企業は、FacebookやGoogle上の広告キャンペーンを管理できる。協同ファウンダーのTodd Saunders(AdHawkのCEO)とDan Pratt(同社のCOO)は、二人ともGoogleのAdWordsのチームにいたので、広告の世界をよく知っている。

AdHawkは、さまざまな広告キャンペーンのデータを一つのダッシュボード上に表示してくれる。Saundersによると、その際重要なのは、“高度なテクノロジー”を“分かりやすい分析ダッシュボード”から利用できることだ。AdHawkはデータを時系列で分析し、パフォーマンス改善のためのリコメンデーションをする。

AdHawkのわずか20名のチームが、どこまで‘高度なテクノロジー’なのか。Saundersによると同社は、小売業や製造業など、対象業種を絞っている。大手のコンペティターたちが“古い”とか、“退屈”と言って無視しがちな業種だ。

“とくに力を入れたのは、各業種固有のデータやキーワードを重視したことだ”、とSaundersは語る。そこでAdHawkの顧客は、ほとんどがeコマースをやっているが、しかしたとえば、“保険代理店の方がうちに来たら、残念ですがお役に立てません、と言うだろう”。

AdHawk dashboard

最近の経験では、AdHawkは集団訴訟でも役に立つそうだ。非常に多くの人たちに賠償金の支払いについて通知するとき、従来はメールや新聞広告に頼ってきたが、AdHawkの一部の顧客たちによると、正しくターゲティングされたオンライン広告が、いちばん効率的かつ効果的だそうだ。

今日(米国時間7/3)やっとベータを終えたAdHawkだが、Saundersによると、ユーザー登録待ちの企業がすでに7000社以上いるそうだ。

Techstars Boulderを卒業した同社は、ユーザーの月間の広告費支出の額に応じた会費が収益源だ。いちばん多いのは、月額の広告費が5000から75000ドル程度の企業、つまり広告のパフォーマンス分析を自力でやるのが難しい中小企業だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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