学習管理サービス「Studyplus」が5億円調達、大型リニューアルでユーザーの裾野広げる

学習管理サービスを提供するスタディプラスは5月9日、Spiral Ventures JapanDBJキャピタル、およびmixiグループのアイ・マーキュリーキャピタルを引受先とした第三者割当増資を実施し、総額約5億円を調達したと発表した(実施は4月26日)。今回のラウンドを含む同社の累計調達金額は約9億2000万円となる。

スタディプラスが提供する学習管理サービス「Studyplus」は、ユーザーが日々の学習状況を記録したり、同じ進路を志望する学生らとのコミュニケーションを図ることができるサービスだ。主に学生をターゲットとしているが、実際にはそれに限らず、社会人などの利用もあるという。

また、同社は2016年より、「Studyplus for School」と名付けた塾・予備校向けのサービスを展開。Studyplusと同じく生徒が学習の進捗状況を記録できるほか、講師が生徒たちの進捗を管理するためのダッシュボードも併せて提供している。Studyplusは広告収入を基盤にした無料サービスだが、Studyplus for Schoolは1生徒(アカウント)あたり750円で提供されている。

現在、Studyplusの累計アカウント数は300万件。Studyplus for Schoolは、代々木ゼミナールなど約200校の予備校を通し数千人の学生に利用されているという。スタディプラス代表取締役の廣瀬高志氏によれば、「現在の売上の大半は(Studyplusからの)広告収入」だという。

同社は今回の資金調達を期に、これまではいわゆる“優等生タイプ”の学生にしか利用されていなかったStudyplusを大幅にリニューアルし、よりユーザーの裾野を広げることを目指すという。それと並行して、Studyplus for School事業の体制強化も図る。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。