実習主体で企業の即戦力エンジニアを育てる新種のプログラミング校Holberton School

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今はプログラミングスクールがとてもたくさんあり、それらの多くはだいたい2か月ほどかけて新人プログラマを育てる。でも、その‘卒業生’たちが、プログラマとして給料をもらえる本格的なエンジニアになるためには、12週間のブートキャンプ(boot camp, 特訓コース)でも不十分だし、ネット上にもまだ本格的な上級コースはない。

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しかしここでご紹介する”Holberton School of Engineering“は、まったく新しいやり方でソフトウェアエンジニアを育てようとしている。Holbertonはネット上のWebサービスなどではなく、サンフランシスコに実際に建物がある学校で、ファウンダの三人のエンジニアたちはそれぞれ、AppleとLinkedInとDockerにいた人たちだ。Holbertonの教程は、2年間の受講プラス、半年間のインターン経験だ。同校は今、いちばん最初の入学生を募集している

Holbertonの協同ファウンダJulien Barbier(Dockerで成長(growth)とコミュニティを担当)によると、同校は従来の大学のような教科中心ではなく、プロジェクトを軸とし、大学に代わる新しい形の高等教育を目指している。

Holbertonの教育の中心は実習(演習)だ。公的資格のある教師はいない。その代わりに学生は、学生同士で学び合ったり、ファウンダたちが集めた多数のメンターたちから教わる。学生たちは、互いに教え/学び合うけれど、プロジェクトは一人でやる。

“実際の職場での経験から、この教え方/学び方がベストだと気づいたんだ”、とBarbierは語る。彼によると、今までの大学は、優秀な成績で卒業しても就職すると再教育が必要だ。でも現職のエンジニアをメンターに起用すれば、デベロッパとしての実際的なスキルが身につく、と彼らは期待している。

“学校の先生になってしまうと、仕事の現場から離れてしまうからね”、とBarbierは述べる。“でも世界は激しく動いているから、その動きについていけない人は古生代の恐竜になってしまう”。

Holbertonでは、入学の方式も独特だ。入学志願者は、まず最初に小さな宿題をいくつかやって、オンラインで提出する(締め切りはない)。次に、実際にWebサイトを作る大きな宿題をこなす。以上が、‘入学試験’だ。

入学を認められた学生が最初に勉強するのは、LinuxのシステムアドミニストレーションとC言語によるプログラミングだ。基本的なDevOpsの実践も体験する。そして2か月後には、Linuxのシェルを自分で書く、という課題をやる。

Barbierが強調するのは、最初からスタートアップを育てるのではなくて、学生たちが、今後スタートアップのファウンダになれるようなシステム力を身に付けることだ。

学生が卒業したら、デジタルの卒業証書がブロックチェーンに保存される。

最初の入学生は、無料で受講できる。学校自身がまだ試行錯誤の段階だから、まあ学生の方も、ベータテストの参加者に近い面がある。本格的に走りだしたときの学費はまだ未定だが、学費を払えない学生にも前向きに対応していきたい、とBarbierは言っている。

今、Holbertonの入学志願者は約1000名いる。定員はまだ決めていないが、最初の‘入学試験’を終えた者の23%は女性だ。そして二度目の課題を提出した者は、その40%が女性だった。

出だしは小さくても、将来的には一学年に3〜4クラスぐらいの規模を目指す。また、サンフランシスコ以外の都市でも開校していく予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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