3人の中国人宇宙飛行士が、中国の宇宙ステーションのコアモジュール「Tianhe(天和)」に初めてドッキングに成功した。
この3人の宇宙飛行士は、中国では2016年以来の有人ミッションとなる宇宙船「Shenzhou(神舟)12号」で打ち上げられた。3人は9月まで宇宙ステーション「Tiangong(天宮)」のコアモジュールに滞在する予定だ。これは中国史上最長の有人宇宙ミッションとなる。
中国北西部の酒泉衛星発射センターから離陸したNie Haisheng(聶海勝)氏、Liu Boming(劉伯明)氏、Tang Hongbo(湯洪波)氏の3人は、打ち上げから7時間余りで最終目的地に到着。聶海勝氏は、2005年の「神舟6号」とその8年後の「神舟10号」で、地球低軌道を周回した経験が2度ある。劉伯明氏も一度、2008年に「神舟7号」で宇宙に出たことがある。
軌道上にいる間、3人の宇宙飛行士は忙しい日々を送ることになるだろう。中国初の宇宙ステーションを稼働させることを目的とするミッションは、2022年までに11回の打ち上げが予定されているが、今回はその3回目に当たる。神舟12号ミッションの目的は、コアモジュールを始動させ、そのシステムをテストし、後に続く宇宙ステーション組み立て作業の準備を整えること。残る8回の打ち上げのうち、3回は有人飛行になる予定だ。
近年、宇宙への野心を隠さずにいる中国にとって、独自の宇宙ステーションを建設することは論理的なステップだ。2011年に米国議会で可決された法律により、中国は国際宇宙ステーションへの搭乗を禁じられているからだ。しかし、だからといって中国の宇宙ステーションが自国専用になるわけではないと、中国政府は16日の記者会見で述べている。
BBCの報道によると、中国有人宇宙事業弁公室の主任補佐であるJi Qiming(季啓明)氏は、中国は「この点に関しては、一般に協力を歓迎する」と述べている。「近い将来、中国の宇宙ステーションが完成した後には、中国人と外国人の宇宙飛行士が一緒に飛行したり作業したりする姿を見ることができると信じています」と、同氏は語った。
急成長している宇宙開発計画の一環として、中国は5月に探査車「Zhurong(祝融)」を火星に送り込み、米国以外で火星にロボットを着陸させた唯一の国となった。
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カテゴリー:宇宙
タグ:中国、有人宇宙飛行
画像クレジット:China News Service
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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Hirokazu Kusakabe)