建設資材を現場により早く届けるGoFor Industriesが10億円超を調達

GoFor Industriesは、建設資材を顧客が必要とするタイミングで届けるビジネス、つまり建設資材のラストマイルデリバリーを展開している。建設はまさに「時は金なり」の業界であり、待ち時間が生じずに納期に間に合うということが極めて重要だ。

そこで今回は、Builders VCがリードしCEMEX VenturesやMucker Capital、Plug and Play Ventures、Panache Ventures、I2BF Global Ventures、そしてCapital Angel Networkなどが参加する投資家グループが同社のビジネスに950万ドル(約10億160万円)を投じた。

同社によると、いまやベンダーもゼネコンも現場も建設の工程全体を見直そうとしており、同社のラストマイルロジスティクスのサービスが資材調達のデリバリーモデルを変えるいい機会になっているという。

同社CEOのBrad Rollo(ブラッド・ロロ)氏は 「これまで資材の運送は各社それぞれが担っていたので、固定費も変動費も非常に高価だった。また、求められる需要とサービスのレベルに合わせてスケールすることが十分にできなかった」と語る。同社によると、今回調達した資金で立ち上げるGoFor Dispatchでは、資材搬送の運用と管理を自動化して近代化する。また、同社のサービスエリアを北米全体に広げるためにも資金を使う予定だ。

カナダのオンタリオ州オタワに本社を置く同社は、The Home Depo(ホームデポ)のカナダの店舗の多くを顧客にしているが、今後は米国への展開を狙う。「GoFor Industriesのプラットホームは、Home Depot Canadaの全店のラストマイルデリバリーを担当している。カナダ全体で150カ所あまりだ」と同氏。

リード投資家のBuilders VCは、新しいテクノロジーの採用に抵抗してきた業界への投資に特化したファンドなので、建設業界はまさにうってつけだろう。Builders VCのパートナーであるMark Blackwell(マーク・ブラックウェル)氏は「競争が非常に厳しい建設資材の市場ではラストマイルデリバリーが共通の必要要件になりつつある」と説明する、創業からわずか18カ月で同社は、5つの都市からカナダと米国の60あまりの都市に商圏を拡大した。

建設業界のラストマイルデリバリーに投資価値を見出しているのはBuilders VCだけではない。セメントなどを扱う大手メーカーのCEMEX(セメックス)の投資部門であるCEMEX Venturesと、ロサンゼルス拠点のアーリーステージ投資企業であるMucker Capitalも、GoFor Industriesに投資している。CEMEX VenturesのGonzalo Galindo(ゴンザロ・ガリンド)氏は「建設現場への資材の効率的な配達は、建設業界の最大の課題だ。GoForが販売業者と建築業者の両方を信頼性の高い透明で柔軟な配達で助け、顧客に素晴らしい体験を提供しているのを見て、とてもエキサイトしている」と述べている。

画像クレジット: GoFor Industries

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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