過去10年、多くのスタートアップがミーティングや電話のスケジュール調整の仕方を刷新しようと試みてきた(そして多くが失敗に終わった)。しかし我々はカレンダーに関するルネッサンスの真っ只中にいるようだ。Google(グーグル)やOutlook(アウトルック)など現在使用されているものは賢くなる一方で、Calendly(カレンドリー)のような新規参入組は急成長している。
Entrepreneurs Roundtable Acceleratorが支援するスタートアップ(未訳記事)であるUndock(アンドック)はこの業界に参入しようとしている。
Undockはこのほど160万ドル(約1億7000万円)のシードラウンドをクローズした。このラウンドにはLightship Capital、Bessemer Venture Partners、Lerer Hippeau、Alumni Ventures Group、Active Capital、Backstage CapitalのArlan Hamilton(アラン・ハミルトン)氏、PayPal / LinkedInのSarah Imbach(サラ・インバッハ)氏、その他何人かのエンジェル投資家が参加した。
現在のUndockは、グループの全員がUndockを使っているかどうかに関わらず、電子メール内でグループの互いの都合をシームレスにチェックできるChromeエクステンションだ。創業者でCEOのNash Ahmed(ナッシュ・アーメッド)氏はこれを可能にするテクノロジーについて詳細を明かすつもりはない。しかし見たところ、Undockをまだ利用していないユーザーは、グループ内の全員にとって都合のいい時間を自動で見つけるのに、一時的に自分のカレンダーを個々のミーティングリクエストにリンクすることができる。または、グループのメンバーが提案した時間を確認して、メンバーにとって都合のいい時間にマークをつけられる。
これはUndockにとってほんの始まりに過ぎない。同社は2021年第1四半期に機能フル装備のカレンダーを立ち上げる計画だ。搭載される機能にはカレンダーイベント内でのコラボ編集や、ビデオ会議埋め込みといったものがある。
アーメッド氏によると、他のサービスと差異化を図っている最も重要なポイントは、互いの都合にフォーカスし、電子メールクライアント内でそれを実行できることにある。
スケジュール調整はUndockではいつでも無料で利用できるが、機能のフル利用(正式にリリースされたとき)では、ユーザー1人あたり月10ドル(約1050円)〜とさまざまな料金が設定される見込みだ。UndockはSlack(スラック)のモデルを拝借し、情報保持に対して課金するサービスとなる。
「最も困難な点は、間違いなく顧客教育です」とアーメッド氏は話し、一部のユーザーはプロダクトのシンプルさに混乱したと説明した。「オートコンプリートのようなものだと伝えました。初期のユーザーは電子メールを確認し、次に何をするのか、あるいはUndockやChromeエクステンションに戻らなけれなならないのかと尋ねるでしょう。そして当社は『いいえ、ただタイプし続けて』といわなければならないでしょう」。
黒人女性が創業したUndockのチーム数は18人だ。うち28%が女性、22%が黒人、11%がLGBTQで、経営陣のダイバーシティーはさらに豊かだ。
カテゴリー:ソフトウェア
タグ:Undock、資金調達
画像クレジット:Undock
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(翻訳:Mizoguchi)