噂ではAppleは、来週のプレスカンファレンスでiPad Air 2の後継機を発表する。9to5macのMark Gurmanによると、そのデバイスにはエントリレベルの499ドルの機種がなくて、画面9.7インチ、ストレージ32GBの機種599ドルが最安だそうだ。
Appleが高価なiPadを出す理由は、いくつかある。第一に、Gurmanの初期の噂によると、AppleはiPad Air 3をリリースしない。今度の9.7インチのiPadは、小型のiPad Proと考えるべきだ。デバイスは前の機種よりも相当速くて、iPad Proのアクセサリをサポートする。
そうすると今度のiPadではApple Pencilが使えるのだろう。キーボードもスマートコネクタのアドバンテージを利用できる、Apple自身のSmart Keyboardも。まだ分からないのは、このデバイスをAppleがなんと呼ぶかだ。
AppleがiPad Proを発表したとき、同社はiPad Airをアップデートしなかった。iPad Air 2は2004年の10月にリリースされ、スペックのアップに乗ずることができた…とりわけ、マルチタスクと分割画面だ。そしてご存知のように、499ドルのiPad Air 2は16GBのみだ。
今年のこの新しいiPadで、Appleは32GBに切り替え、値上げの印象を多少やわらげる。LTEと120GBを装備した高価なオプションもある。前のiPad Air 2は存続するだろう。そして値下げもあるのか、それはまだ分からない。
最新の“噂ニュース”を整理すると、上記のようになる。Gurmanはいつも正しいけど、Appleの手の内は月曜にならないと分からない。
それでも、ちょっとおもしろいのは、AppleがメインストリームのiPadの値上げを選んでいることだ。もっとも最新の四半期では、iPadの売上は前年比で25%ダウンした。おそらく、AppleはiPad Airをアップデートしなかった。それをすると、売上がまた減になるから。でもその傾向は、すでに2年も続いているのだ。
AppleはiPadを単独の製品ジャンルにしようとしている。‘大きなiPhone’でもなく、実質的に同じバージョンのiOSが載ってるのでもなく、iPadを単にiPadとして差別化してきた。それはiOS 9のiPhoneとも、iPad Proとそのアクセサリとも違うものだ。…Appleは、そう位置づけたい。
今やiPadの能力はアップしているから、このような差別化を有意義に利用できる。唯一残る疑問は、こういう種類のデバイスに果たして市場はあるのか、だ。iPad Proで、Appleは明確な声明を述べた…iPadはコンピュータの未来だ、と。これから同社は新しいことをいろいろ積極的にトライしてみて、人びとがこのビジョンに乗ってくれるか試したいのだ。