新型コロナで9月に延期されていた台北のComputex 2020中止が決定

2020年3月にComputex主催者は開催時期を6月から9月下旬に延期した。当時、世界の多くの国が新型コロナウイルス(COVID-19)を現実のものとしてとらえつつあった一方で、開催地の台北は新型コロナの再発に対処していた。その頃は、9月下旬までには正常に戻っているだろうと思われていた。

しかしその3カ月後の現在、このタイムラインはかなり楽観的すぎたようだ。米国時間6月12日、主催者はComputex 2020の中止を発表した。2021年6月に「リスケジュール」される。これは2020年開催のキャンセルをすてきに言い換えた表現だ。この中止は、最初に新型コロナの影響を受けたバルセロナで開催されるMWCのような他の大規模テックイベントの動きに続くものだ。

プレスリリースには、台湾はほぼ新型コロナを抑え込んだとある。台湾で確認された感染者数は443人、死者は7人で、中国本土に近いことを考えるとなおさら驚くべきことだ。当然のことながら、新型コロナ封じ込めには移動禁止が影響するところが大きい。人気の高い都市で開催される屋内イベントに、世界中から4万3000人を招待することは、非常に感染しやすいウイルスを拡散するのに絶好のシナリオとなるだろう。

Computexは2021年6月1日〜5日に開催される。またいくつかのオンラインプログラミングもある見込みだ。一方で、当初の計画通り開催すると発表したイベントもある。出席者人数に制限があるものの、IFAはベルリンで2020年9月に開催される予定だ(未訳記事)。2021年1月のCESも予定通りラスベガスで開催される。

画像クレジット: CHRIS STOWERS/AFP / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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