新型コロナの脅威でダウ平均株価が1200ポイント近く下落

米国時間2月27日、ダウ平均株価(Dow Jones Industrial Average)は1200ポイント近く下げて2万5766.64で終え、2011年以来最悪の週となった。Nasdaq総合指数も400ポイント以上下落した。

暴落の背景にあるのは益々現実になった新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威だ。世界中に蔓延する新型コロナウィルスは米国にもすでに上陸しており、アナリストや投資家が当初予測していた以上に大きい影響を経済に与える可能性が高い。

午前中の取引きは、ウィルス蔓延の脅威に米国は十分準備ができていると繰り返すドナルド・トランプ大統領とマイク・ペンス副大統領の言葉に、エコノミストや投資家の不安が和らげられていないことを表した。

市場が反応したのは、疾病対策センターが米国で最初の市中感染を確認したことを発表する記者会見を行ってからわずか数分後のことだった。米国外への渡航歴がなくウィルス感染者との接触もない個人の感染が診断された。

テクノロジー企業のほとんどは、新型コロナウィルスのために継続的停滞に耐えなくてならなくなった場合の米国経済の短期的見通しについて、投資家が示した不安を取り除くことができていない。

Facebookの株価は約4%下げ7.35ドル安の189.75ドルで引け、Amazon(アマゾン)の終値は4.81%下げ95.29ドル安の1884.30ドルだった。最大の打撃を受けたのがApple(アップル)とMicrosoft(マイクロソフト)で、それぞれ6.5%と7%下げた。マイクロソフトは11.99ドル安の158.13ドル、アップルは273.52ドルで引けた。SaaS関連株は2.7%下落し、Nasdaq自身は4.6%安で引けた。

今起きていることをもう少しわかりやすく数字にしてみよう。わずか数日前の2月中旬、Nasdaqは1万ポイントの壁に挑戦していた。それは史上最高記録であるだけでなく、心理的に重要な壁でもあった。しかし2月19日に最高値に達したあと、同月27日にNasdaqの価値はわずか8500ポイント程度に下がった。楽観主義の大きな反動だった。

市場が再開し、前夜のニュースへの反応が見られる午前の市場に注目したい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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