好調を続けてきたSaaS株とクラウド株が、米国時間7月13日の通常取引中に急落した。
この分野を追跡しているBessemer cloud index(ベッセマー・クラウドインデックス)によると、公開SaaS・クラウド株はこの日約6.5%急落し、世界で最も価値の高い企業集団に一撃を与えた。
2020年前半の新型コロナウイルス(COVID-19)関連の損失を取り戻し、SaaSとクラウドの関連株は高値を続け、最高値を更新してきた。しかし決算シーズンが始まり(未訳記事)、現代のソフトウェアとデジタル基盤を扱う企業にとって第2四半期の成果を試されるときが来た。3カ月間まるまる世界的パンデミックに重なった四半期の結果だ。
強気筋にいわせると、新型コロナとその結果起きた職場の大改革はソフトウェア会社に膨大な恩恵をもたらした。現在の顧客も将来の顧客も購買モデルが大きく変わり(未訳記事)、予想していた以上に多くのソフトウェアソリューションを早期に必要としている。
SaaSとクラウド企業にはもっと多くの、そしてもっと良い顧客が来るはずだという考えは、不穏な株式市場の中でこの分野を比較的安全な場所に変えた。他の業界が不安定な需要曲線を抱える中、ソフトウェア会社は加速する長期的変化に後押しされてきた。
ところが7月13日、市場全体は以前の強さを失いSaaS、クラウド株も急落した。投資家の従来の行動パターンは続かなかったということだ。
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なぜ今日ここまで急激に売りが増えたのかはわからない。実際それは、過去の値上がりの理由がその時わからなかったのと同じだ。 利食い?他のセクターへのローテーション?値下がりの理由はどうとでもいえる。
TechCrunchとしては、上場ソフトウェア企業株の値下がりは、SaaSスタートアップの後期ステージ評価額の悪い予兆であり、ベンチャー投資家がセクター内の初期ステージスタートアップに目を向けようとするときの逆風になると考える。もちろん1日で事態が大きくが変わるわけではない。しかし急激な値下がりが何日か続くと感情に変化が表れる。SaaSとクラウドの会社が6%下落する日々は極めてまれである。
次は決算だが、SaaSとクラウドの世界にいる多くの企業にとって決算報告は楽になった。期待が下がっているときは、誰でも心配ごとは減るものだから。
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