日本のウェアラブル技術スタートアップMoffが、米教育テレビ局PBS KIDSと提携

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セサミストリートや”Wild Kratts” 等の子供番組を制作している由緒ある教育テレビ局、Public Broadcasting Serviceの一部門であるPBS KIDSが、初めてウェアラブル技術に参入する。PBS Kidsが今日(米国時間11/19)公開した新しいアプリ、PBS KIDS PartyはMoff Bandと連携して動作する。東京拠点のMoffにとって、PBSは米国で最初の主要パートナーであり、これは大きな収獲だ。

Moffは2ヵ月前にシード資金130万ドルを調達し、その殆どは米国での市場シェア獲得に使用される。このBluetoothリストバンドは、活動のトラッキングだけでなく、ゲームコントローラーとしても働くことでライバルと差別化し、スラップ式ブレスレットは子供でも簡単に使えるよう作られている(PBD KIDS Partyアプリは5~8歳児が対象)。

Moffが最初にPBS KIDSとつながったのは2月のニューヨーク・トイフェアだった。ファウンダーの高萩昭範氏は、知名度の高いブランドと提携することが、Moff Bandが米国で認知度を高める助けになることを願っている。

「PBS KIDSは米国の子供や親たちの間で存在感が高く、そこと提携できる幸運に恵まれたことを嬉しく思う」と彼はメールで言った。「この提携は、Moff Bandおよびわれわれの技術プラットフォームを、子供たち、親たち、そして未来の協同パートナーに売り込むための確固たる信用を当社に与えてくれる」。

PBS KIDS Partyアプリには現在4つの教育アプリがあり、Moff Bandなしでも利用できる。


アプリを開くと子供たちにMoff Bandを使えば機能を強化できることが示される。高萩氏はこれがウェアラブルに54.99ドルを費やす説得材料になることを期待している。

「Moffのことをまだ聞いたことがない人たちにとって、このアプリがMoff Bandを買う真のインセンティブになると信じている。子供も親も、このアプリと共に利用できるウェアラブル技術に価値を見出すはずだ」と高萩氏は語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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