円谷プロの新作発表会TSUBURAYA CONVENTION 2021で、映画『シン・ウルトラマン』の公開日が2022年5月13日になることが明かされました。同時に、ウルトラマンの必殺技スペシウム光線が見られる「特報2」映像も公開しています。
映画『シン・ウルトラマン』は企画・脚本が『エヴァンゲリオン』『シン・ゴジラ』の庵野秀明、監督が『シン・ゴジラ』監督・特技監督の樋口真嗣。
当初は2021年初夏公開予定としていたものの、新型コロナウイルス感染症の影響で「公開時期調整中」の状態でした。
約一年の延期を経て、ようやく劇場で令和の庵野版ウルトラマンが観られるようになります。
発表会配信には樋口真嗣監督も登壇。とうに完成しているのに公開が延期になった作品と思われがちなものの、実際にはまだ完成しておらず、スタッフはポストプロダクションに追われていると明かしています。
今回新たに公開された特報映像は、ウルトラマンがゆっくりと立ち上がり、スペシウム光線を放つ場面。改めて見ると立ち上がる部分は特報1と同じで、塵の向こうで光る眼とシルエットが見えるエフェクトが追加されています。
本作の #スペシウム光線 は、
初代ウルトラマン他多数の光線画を手掛けられた
飯塚定雄さんに描いて頂きました。 #シンウルトラマン #5月13日公開 pic.twitter.com/4iSuRlPt1V— 映画『シン・ウルトラマン』公式アカウント (@shin_ultraman) December 14, 2021
映画公式によると、このスペシウム光線はなんと初代ウルトラマンで光線作画を手掛けた飯塚定雄さんが担当したとのこと。
シン・ウルトラマンのデザインはテレビの初代ウルトラマンを尊重しつつ、それ以上に成田亨のオリジナルデザインと佐々木明の造形への回帰を志向しカラータイマーや着ぐるみのモールド等を排除したことが庵野秀明によって語られていました。
スペシウム光線をオリジナルの手書きベースでCG化することからも、「本来のウルトラマン」を描くために現代のCG技術を用いるコンセプトが伺えます。
メインビジュアルは昨年からそのまま、公開日が確定したのみ。しかし樋口監督の口から、中央のベーターカプセルはやっぱりベーターカプセルであること、ドッグタグは斎藤工演じる主人公のものであること、名前は「神永新二」であることが明らかにされています。
(初代ウルトラマンに変身するハヤタ隊員のフルネームは、後付けされた設定では「ハヤタ・シン」。「シンジ」は樋口監督の名前であり、そこから名付けられたエヴァンゲリオンの主人公「碇シンジ」の名でもありますが、ウルトラマンの主人公「シン」がシン・ウルトラマンでは「シンジ」になっているのが面白いところです)。
物語についての具体的な新情報はなし。惹句の「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」は、初代ウルトラマン最終回のゾフィーの台詞を思い出させます。