暗号化通貨は先週末の暴落からすでに立ち直っている

数日前に暗号化通貨市場が20%暴落したとき、私は「1日2日もすれば、これが一時的な現象か次の大変革の始まりかがわかるだろう」と 書いた

さて、その1、2日がすぎた。そしてあの一時的急落は一過性であったらしいことがわかった。今日(米国時間9/6)、暗号化通貨全体の時価総額は、昨日の1350億ドルから16%アップの1620億ドルになった。

Bitcoinも再び4600ドルを超え、前日より13%上がった。Ethereumは333ドル前後で取引されていて、今週初めの底値から16%アップだ。

下のチャートを見ると、全般的によく似た傾向であることがわかる。ほとんどの通貨がこの24時間に2桁値上がりし、週末の暴落前にほぼ戻っている。

例外が1つある。中国拠点のICO/暗号化通貨のNEOは、先週の39%ダウンから復活していない。しかしこれは理にかなっている。暴落の原因は中国のICO全面禁止で、その影響を直接被ったのがNEOだからだ。

もちろん、極端な乱高下は暗号化通貨の世界では当たり前だ ―― BitcoinやEthereumなどの主要通貨では2桁の変動も珍しくない。しかし、先週末のようにあらゆるデジタル通貨が影響を受ける市場全体規模の暴落は、ほぼ間違いなく外部からの影響の兆候であり、日々の変動ではない。今回のケースでは中国のICO禁止が原因だ。

今日の回復は、暗号化通貨市場(および付随する評価額)は、一部の人が思うよりも復元力が強いことを示している。

これは暗号化通貨投資家が公には認めたがらないことだが、過去数か月の急騰はバブル崩壊の前兆だと多くの人が思っている。一方その同じ投資家の中に、上昇を続ける評価額が少し下がることを期待する人もいる。市場全体が一息つく時間が欲しいからだ。

結局のところこの復調は、暗号化通貨市場が政府の規制によるショックに耐えるだけの回復力を持っていることを示すものであり、これは安定した価値の上昇が続くことを意味している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。