暗号通貨を担保にステーブルコインを融資するサービス

暗号通貨をたくさん持っているが、市場で売りたくはないときはどうすればいいか?Blockchain(ブロックチェーン)という会社が方法を見つけたと言っている。同社のウォレット(Blockchain Wallet)の中にある暗号通貨の額に応じて融資を受けられる仕組みだ。

ウォレット内の暗号通貨をロックするとすぐにUSD PAX(パクソス)を受け取れる。USD PAXは米ドルに連動したステーブルコイン(価値の安定した暗号通貨)だ。あとはそのステーブルコインを自由に換金するなり送金するなりできる。借金はいつでも返済できる。

融資の最小単位は1000ドルで、同社は200%の担保率を要求する。つまり、5000ドル借りたければ、1万ドル相当の暗号通貨を担保として提出しなければならない。

Blockchain社は融資に対して利息を取る。利率は変動制だが、融資を受ける前に利息がわかるようにする予定だ。通常同社は、差し出した担保から利息を徴収する。暗号通貨の価値には注意が必要だ。なぜなら米ドルの借金がまだ残っているのに、担保の価値が大幅に下がっていることもあるからだ。

舞台裏で同社は機関投資家向けに融資業務を行っている。同社は昨年8月にこの新しいシステムをスタートした。同社は一般投資家を活用した強力な換金システムを構築できたと考えている。

米国、カナダ、および英国のユーザーは現時点で同機能を利用できない。現在同社は、担保をBTC(ビットコイン)でのみ受け付けている。

画像クレジット:Chesnot / Getty Images(画像は加工済み)

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。