ロサンゼルスでリリースされたばかりのHoochは、月9.99ドルで毎日1杯のカクテルが飲める月額モデルのアプリだ。
うそではない。カクテル1杯以下の値段で、ニューヨークやロサンゼルスにある数多くのバーから好きなカクテルを毎日1杯飲めるのだ。
しかしどうやって運営会社はお金を稼いでいるのか?
基本的に、このサービスはバーにとってプロモーションツールとして作用している。
伝統的な広告宣伝に何千ドルも払う代わりに、Hoochを使うことで、客に長時間滞在してもらいお金を使ってもらうことを願いながら最初の1杯を無料で提供出来る。
HoochのCEOで共同創業者であるLin Daiによれば、これが機能している。会員は平均で「Hoochの提携バーでは無料の1杯のあとに追加で30〜40ドル、提携レストランでは最大で140ドル」使っているとのことだ。
Linはユーザーが平均で月16杯のカクテルを引き換えており、これは素晴らしいエンゲージメントだと言及した。
このエンゲージメントの維持には次々に新しいバーやレストランを追加していくことがキーとなるが、コンセプトが証明された今、新しい施設の登録はそこまで難しいことではないはずだ。
サービス業の広告宣伝における大きなゴールは客をドアの中に引き入れることで、客にフリードリンクを提供することほどよく効く手法はない。しかも、Hoochは現在ドリンクのみに注力しているが、将来サービス業全体にこのプラットフォームが提供され、レストランでの無料の前菜やホテルの無料ルームアップグレードの提供など容易に想像できる。
同社は、サービス業のエンジェル投資家や友人、家族などからシード期に100万ドルを調達している。
Hoochは今ロサンゼルスとニューヨークで始まっており、すぐにマイアミとオースティンでも開始予定だ。アプリはiOSのAppストアとGoogle Playストアからダウンロードできる。
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(翻訳:Kana Shiina)