AI専門メディアの「AINOW」は9月12日、東京で人工知能関連ビジネスを展開する企業を地図上にマッピングした「Tokyo AI Map」を公開した。
このマップは東京都内にある、AI関連企業169社をピックアップしたもの。AINOWによれば、2018年9月現在、都内でAI企業が密集している地域は、本郷、渋谷、有楽町の3エリアだという。
東京大学のキャンパスもある本郷は、大学構内にアントレプレナープラザがあり、AI関連スタートアップが入居する。5月に資金調達を行ったAidemyなど、UTEC(東京大学エッジキャピタル)が出資する企業も多い。またディープコアが開設したAI特化型インキュベーション拠点「KERNEL HONGO」が存在するのも、このエリア。昨年、東証マザーズに上場したPKSHA Technologyも、本郷に拠点を持つ。
7月に「SHIBUYA BIT VALLEY(シブヤ・ビットバレー)」プロジェクトが始まり、Googleが再びオフィスを移転する渋谷にも、多くのAI関連企業がオフィスを構える。現時点では特に道玄坂上方面に、LeapMindやfluct、SELTECHといった企業が集中。ほか、8月に資金調達を行ったAI-OCRツールのAI insideやファッションAIのSENSYなども渋谷にある。
また大手企業や外資企業が集まる有楽町エリアには、最先端のAI技術を駆使する大手企業と、AI業界で勢力を加速する新興AI企業が共存しているという。
最近スタートアップが集まり、五反田バレーとして注目される五反田にも、マツリカやレッジ、空色などのAIを活用する企業が存在。今後、ほかのAI関連企業の進出も増えるかもしれない。
AINOWでは、昨年9月にもB向け人工知能業界をまとめたカオスマップを公開している。今回公開されたTokyo AI MapはAINOWのサイト内で、2019年のカレンダー付きPDFとしてダウンロードすることができる。