東工大の人工知能スパコンはNvidiaチップを使う

2017-02-18-nvidia-tokyotech2

GPUメーカーとして有名になったNvidiaだが、ビジネスの中心は次第に人工知能にシフトしている。その最新の成果がこの夏にも稼働する予定だ。Nvidiaは日本の東京工業大学が開発中の次世代人工知能スーパーコンピューターに心臓部となるGPUを提供する。このコンピューターは完成すれば人工知能スパコンとして日本最速となるという。

NvidiaのTesla P100はPascalアーキテクチャに基づくGPUでTSUBAME3.0と名付けられたネットワークを駆動することになる。これは現行のTSUBAME2.5の2倍のパフォーマンスだ。ただしTSUBAME2.5も引退するわけではないのでご安心いただきたい。2.5は現役マシンとしてTSUBAME3.0の能力を補完し、トータルで64.3ペタFLOPSを目指すという。3.0のパフォーマンスは47.2ペタFLOPSが予定されている。これだけの処理能力に匹敵するiPhoneを集めるとすれば途方もない山ができるかもしれない。

TSUBAME3.0は今年夏の完成を目指しており、東京工業大学における教育とハイテク研究に役立てられる。また契約を結んだ民間企業も利用できる。大学ではこの新しい人工知能に訓練を開始するが待ちきれないとしている。

〔日本版〕東京工業大学学術国際情報センターのTSUBAMEページ

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+