2014年第4四半期の決算が期待を下回った Googleだが、もうひとつの問題が浮上した。検索エンジン市場でYahooがじりじりとシェアをアップさせ、その分Googleがダウンした。モバイルを除くアメリカの検索エンジン・シェアでGoogleが2008年以来初の75%割れを記録した。一方、Yahooはbingを抜いてアメリカの検索エンジンとして第2位となった(デスクトップ、タブレット、スマートフォンを含む)。
下で詳しくみていくが、ある意味、大海の一滴のような変化ではある。それでもStatCounterのレポートによれば、YahooがFirefoxのデフォールト検索エンジンの地位を獲得したことがはっきりと結果を生んでいるのは注目だ。過去3ヶ月でYahooはアメリカにおけるFirefoxブラウザ上の検索シェアを3倍に伸ばした。
Yahooは2014年11月に10%だったFirefoxでの検索シェアを28%に伸ばした。これに対してGoogleは64%にダウンした(デスクトップ、ゲーム機、タブレットを含みスマートフォンを除く)。
Yahooのこの小さな成功は、YahooがSafariブラウザのデフォールト検索エンジンの地位を狙ってAppleに働きかけているという情報を考えるとき興味深いものになる。Safariのデフォールト検索エンジンはGoogleだが、今年で契約が切れる。
YahooとMicrosoftの検索エンジンでの提携は、今年で10契約の折り返し点を迎える。Yahooは検索ビジネスの強化を目指して“契約内容の改定”を申し入れているという情報がある。おそらくはYahoo独自のテクノロジーを注入し、Yahooにとって売上をアップさせる内容としたいのだろう。.
検索市場全体からすると依然、Googleの圧倒的優位は揺らいでいない。
まずFirefoxはGoogle Chromeに比べてはるかにシェアが小さい。アメリカではChrome、Internet Explorer、iPhone、Safariについで5位にすぎない。
またGoogleが75%を下回ってといっても、それはモバイルを除外した数字だ。モバイルを含めたGoogleの検索シェアは78%ある。しかし2014年11月のGoogleのシェアは79.79%だったから、やはり1%ポイント低下している。
デスクトップ、タブレット、ゲーム機に限ればなるほど、過去3ヶ月でbingとYahooのシェアは増加し、その分Googleが減少している。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)