構造化されていないデータを処理しより多くの答えを出すYextのサイト内検索サービス

Yext Answersは、企業が自社のウェブサイトでより良い検索体験を提供するためのサービスだ。そして名前からも想像できるように、本当のゴールは消費者が求めている答え(answers)を見つけることだ。

「検索クエリに対して、リンクを返したら負けだと思っています」と最高戦略責任者のMarc Ferrentino(マーク・フェレンティーノ)氏はいう。

2021年3月17日に「Orion」という検索アルゴリズムのアップデートを公開した後、Yextはもっといい仕事をするようになる、とフェレンティーノ氏は述べた。

それは何かというと、Yextは企業ウェブサイトの構造化されていないページから、直接、答えを抽出できるようになるというものだ。重要なのは、Yextがキーワードを探すだけではなく、ウェブページやブログ記事やヘルプ文書のような構造化されていない文書から「構造化された情報を抽出」できることだと彼はいった。そして、単にリンクや「テキストの塊」を表示するのではなく、質問に本当に答える「内容ある抜粋」をYextは提供する。

画像クレジット:Yext

Googleの検索を知っているだろうか。検索結果に質問と答えのついたウィジェットが出てくるあれだ。フェレンティーノ氏はそれとの比較を歓迎し、おかげでYextユーザーはGoogleの検索体験との「ギャップ」を感じないですむ、と語った。

そのテクノロジーを紹介するためにフェレンティーノ氏は、Yext Answersが大統領の歴史に関するページをクローリングして「2回弾劾された唯一の米国大統領は誰か?」という質問に正しい答えを返すところを見せた。

あるいは、もっとビジネス寄りの(ただし少しメタな)事例として、Yextのテクノロジーについての質問に答えるところを私に見せた。もう1つ別の例で、銀行のウェブサイトを探して、確定拠出年金401(k)と従来型個人退職年金のIRAの違いに関する質問に答えることができるとYextはいう。

また、この変更は企業とその顧客にとっての改善だけでなく、Yextの非営利顧客も恩恵を受けることは知っておくべきだろう。たとえば世界保健機構(WHO)はパンデミック関連の質問にオンラインで解答するためにYextを使っている

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Yext検索

画像クレジット:Getty Images

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(文:Anthony Ha、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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