【抄訳】
スウェーデンの(より小さな)Skypeと呼ばれることもあるVoIPプロバイダRebtelが今日(米国時間4/24)SDKをリリースしたので、iOSやAndroidのアプリデベロッパはAPIを直接呼び出すことにより、自分のアプリにRebtelのボイスコールを埋め込むことができる。Index VenturesとBenchmarkが投資しているRebtelは、小売企業や消費者に安価に提供しているVoIPサービスですでに利益を上げている。その月間アクティブユーザ数は2200万に達する。
Rebtelが今回無料で提供するAPIは、既存のスタートアップ勢力、TwilioやCallfire、TelAPIなど、モバイルキャリアから分単位課金の通常電話の顧客を奪いつつある破壊的革新勢力への挑戦でもある。
SDKは12月に非公開ベータで立ち上げられ、TGTHR、Agile Dimension、eXeltior、MobisleAppsなどがテスターとして参加した。そして今日からは、セルフサービス型のプラットホームとして一般公開される。
“今年中には数千のデベロッパとプロジェクトがこのSDKを利用し、彼らのアプリから1000万〜1500万ぐらいのエンドユーザがRebtelのVoIP機能を使う、と想定している”、RebtelのCEO Andreas Bernströmは本誌にそう語った。実際に同社には、世界中から数千のデベロッパからの問い合わせがあるそうだ。その主な国や地域は、インド、中国、ヨーロッパ、そして合衆国だ。これまでは同社の予想は当たっており、たとえば2012年の売上予想8000万ドルに対し実際は7960万ドルだった。2013年は、1億ドルを突破しそうな勢いだという。2〜3年後にはIPOもありうるらしい。
Bernströmの構想は、VoIPのAPIを無料にすることによって、その利用を底辺の…いわゆるロングテールの…デベロッパやアプリに広めることだ。その典型的な例がデートアプリのMaybeで、ここではユーザ同士がお互いによく知り合うためにVoIP機能を提供している。今モバイルのデベロッパは、iOSとAndroid合わせてざっと75万人おり、彼らのアプリの総数は150万に達する、とRebtelの(獲らぬ/獲る狸の)皮算用は計算している。
そして将来の収益化/マネタイゼーションは、アップタイムの保証や陸線電話への接続などより高度なサービスを大口ユーザに対し有料化することによって確保する、という構想だ。そして、これまで消費者向けサービスだけだった同社が、デベロッパレベルのサービスからも収益を確保できるようになる。言い換えるとTwilioなどと並んで、デベロッパたちのあいだでのブランドイメージを、確立し拡大していくことだ。今現在は、デベロッパの世界ではRebtelは無名に等しいが。
【後略】
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))