消防設備点検業務のプラットフォームを運営する名古屋拠点のスマテン総額1.3億円を調達

建物の消防設備点検業務に特化したプラットフォームを運営する名古屋を拠点とするスマテンは6月17日、総額1.3億円の資金を調達した。第三者割当増資による調達で、引受先は環境エネルギー投資。

スマテンは、2018年4月設立のスタートアップ。法令点検でありながら、現状49.8%にとどまっている消防設備点検の実施率を100%にすることをミッションとしており、現在は主に消防設備点検を主軸としたサービス提供している。具体的には、消防設備点検管理業務をウェブ上で完結できる利用料無料のツールを提供。

建物管理者は、パソコンやタブレットなどの端末とネット環境があれば「スマテン」の管理画面から点検や改修を依頼できるほか、各種書類をクラウドに保存可能でき、複数物件を所有している場合の一元管理が容易になる。

一方、消防点検事業者では、点検報告書を自動作成できるほか、不動産管理事業者とのマッチングの機会が得られる。同社は今後、建築設備点検や防火設備点検など、その他の法令点検も取り扱いにも事業を広げていく計画だ。スマテンのパートナー事業者は現在160社超で、サービスエリアは全国的に広げているという。

なお今回スマテンへの投資を決めた環境エネルギー投資は、その名が示すように環境やエネルギーに特化したベンチャーキャピタルで、直近では、スキルシェアサービスのZehitomo、法人向けグリーン電力・ソリューション事業などを進めるクリーンエナジーコネクト、製造から販売までの工程を自社で行い「寝かせ玄米」をD2Cで販売している結わえるなどに出資している。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。