無料でネットショップを開設できるサービス「BASE」を運営するBASEは、三井住友カードと決済代行サービスのスマートリンクネットワークと提携し、3月1日より独自のカード決済システムを導入する。現在のカード決済はPayPalを活用していて、購入時には外部ページに遷移している。新決済システムはBASE上で決済が完結するため、買い手は利便性が向上する。BASE店舗オーナーとしても、決済完了までのページ遷移数が減るため、コンバージョン率が上がることが見込まれる。
新決済システムの移行にあたり、1月31日より既存のBASE店舗オーナーに事前受付を開始。カード決済のシステム料は据え置きで、「代金の3.6%と40円」が別途かかる。店舗オーナーは通常、独自でECサイトを構築する際にカード決済を導入するには、カード会社の審査を受けなければならない。しかし、BASEで出店することで、ECサイト開設時からカード決済が利用できることになる。
BASEは初期費用や月額費用だけでなく、販売手数料も無料のサービス。カード決済時の手数料は発生するものの、「現時点でマネタイズはしていない」(BASEの鶴岡裕太氏)。今後はオプションの機能で課金する可能性はあるが、「今年いっぱいは大規模なマネタイズの予定もない」という。1月末時点でショップ開設数は7万店に上り、毎月30〜40%増えているのだという。