韓国のハイテク企業であるKakaoが、その配車事業をスピンアウトする計画を発表してから1ヶ月も経たないうちに、今度は韓国第2位の自動車メーカー現代自動車ならびにその子会社であるKiaとの間に、車載のハンズフリーシステム搭載に関する契約を結んだ。
Kakaoは、韓国内のスマートフォンの95%以上にインストールされているトップメッセージアプリ、カカオトークを運営していることでよく知られている。しかしそれはチャットの枠を越えて他の領域にも手を伸ばしていて、AIもそのうちの1つだ。
9月には、同社のAIテクノロジーである”Kakao I”が、現代とKiaの特定の車種に統合されて、当初は車内で音声認識技術が提供される。双方の自動車企業は、運転者がレストラン、サービスステーションなどの情報を、声で検索できるハンズフリー機能の”One Shot”などのサービスの開発に協力してきた。
同社によれば、それ以外にも、Kakao Iは、音声認識、画像認識、テキスト音声変換、自然言語処理、チャットボットをサポートしているという。Kakaoはプラットフォームをサードパーティに開放し、車内の運転者をより快適にする多くのサービスと機能を提供しようとしている。
Kakaoは昨年9月に自動運転技術の開発を開始したと発表していたが、今回の提携はそれとは関係していない。
現代自動車は、自動運転車に早い段階から取り組んでいる会社の1つで、実際三星(Samsung)に先んじて、韓国で初めてのライセンスを取得している。同社はプロトタイプを先の12月に発表しており、また当初の予定より早く半自動運転機能を出荷しようとている。
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(翻訳:Sako)