産業用ロボティクスAIのスタートアップCovariantが約43億円調達

米国カリフォルニア州バークレーを拠点とする創業3年のスタートアップであるCovariantは今週、Index Venturesが率いるシリーズBで4000万ドル(約42億5800万円)を調達したことを発表した。これにより調達総額は6700万ドル(約71億3300万円)になる。カリフォルニア大学バークレー校のPieter Abbeel(ピーター・アビール)教授を共同創業者とする同社は、産業用ロボットに自律性を持たせる研究・開発に専念している。

いまはますます多くの企業が、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックの最中にあって前進するための方法としてロボティクスとオートメーションに着目している。Covariantは1月にステルスを脱し、すでに同社の技術がヨーロッパや北米に実在する工場で使われていると発表した。3月に同社は、産業用ロボットの上位企業ABBとのパートナーシップを発表した。

アビール氏は、今回の投資に関連するニュースリリースで「Covariantを創業したときの目標は、AIを装備したロボットが現実世界で自律的に作業できるようにすることだった。そのマイルストーンに到達した今では、弊社の普遍的なAI技術を新たな用途や、新たな顧客環境、そして新たな業界に拡張していくことに、次の大きな利益機会がある」と語る。

新たな資金はCovariantの人員増と、同社の技術が適用される新たなカテゴリーの探究にあてられる。

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。