瞑想アプリ「Calm」が6アカウント利用できるファミリープランを新設

コロナ禍で急成長の瞑想アプリ「Calm」が日本上陸、日本語オリジナルコンテンツも提供開始

人気の瞑想アプリ「Calm」が、最大6アカウント利用できる「プレミアムファミリー」サブスクリプションプランを追加した。新しいサービスは、全世界で年間99.99ドル(約1万1300円)で利用できる。個人のプレミアムプランは年間69.99ドル(約7900円)だ。

プランのメンバー全員がそれぞれ個人アカウントを保有し、進捗の追跡、節目の祝福、瞑想と「Sleep Stories」のお気に入り登録などを行える。ファミリーメンバーは同じ世帯に居住している必要はないと同社は言っている。他のアプリのファミリープランではでは時々みられる制限だ。

現在のCalmユーザーが新プランに移行する場合、保存したお気に入りやダウンロード、セッション履歴などが失われることはない。それぞれのメンバーが独自のCalmアカウントをもち、それぞれのアカウントに自分のメールアドレスとパスワードでログインする。履歴、統計データ、チェックインなどのCalmアカウントに結び付けられた個人データは、ファミリーメンバー間で共有されない、とCalmは言っている。

プレミアムファミリーサブスクリプションには、Calmの全コンテンツライブラリーが含まれ、スリープストーリー、感謝と気分のチェックイン、ガイド付き瞑想、落ち着く自然の音、子ども向けの子守唄とスリープストーリー、ピークパフォーマンスのための特別講座、集中、リラクゼーション、および睡眠のための特別音楽などが入っている。

ちなみに、CalmのライバルであるHeadspace(ヘッドスペース)もファミリープランを提供していて、6アカウントで年間99.99ドルだというのは注目に値する。ただし、同サービスのファミリープランではグループの全員が登録時に同じ住所を入力し、全員が同じ世帯に済んでいることを証明する必要がある。このサブスクリプションプランではHeadspaceの全ライブラリーをアクセス可能で、人間関係のための瞑想、子ども用Headspace、家族行動にマインドフルネスをもたらすエクササイズなどが入っている。

Calmは他の瞑想アプリと同じく、パンデミック下でも順調で、ユーザー数が急増した。2020年、CalmはシリーズCラウンドで7500万ドルを調達し、評価額は20億ドル(約2257億円)に達した。既存出資者のLightspeed Venture Partnersがラウンドをリードし、Insight、TPG、およびSalesforce(セールスフォース)のCEOでSlack(スラック)の新たなオーナーでもあるMark Benioff(マーク・ベニオフ)氏なども参加した。

画像クレジット:Calm

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(文:Aisha Malik、翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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