今日(米国時間5/4)、GoProは弾道飛行するロケットに取り付けたカメラで撮影した地球のビデオを公開した。青い地球が驚くほど美しい。到達高度39万6405フィート〔120km〕、最大速度はマッハ5.5だった。現実とは思われないほど鮮明なビデオを下に貼った。
ロケットは2015年11月6日にニューメキシコ州のSpaceport America宇宙基地から発射された。カメラが取り付けられたのはコロラドの民間ロケット打ち上げ企業、UP Aerospaceの 全長20フィート〔6m〕のSpaceLoft-10研究用ロケットだ。
NASAのFlight Opportunitiesプログラムの一環で、UP Aerospaceとして4回目のミッションだった。このプログラムは民間企業による商用打上げ促進のために「公的機関、大学、企業における有望な打上テクノロジーを選定し、打上げ実施に必要な環境を提供する」ことが目的だ。
エンジンのスタートと同時にロケットは急速に自転し始める。これはコマの原理でロケットの安定性を保つためだ。比較的小型のロケットや衛星で姿勢制御のために広く利用されている手法だ。
発射60秒後(ビデオでは1:17)にロケットは先端部のフェアリングを外し、Maraiaという名前の重量11ポンド(5kg)の再突入体を分離することに成功している。
Maraカプセルを設計・製作したのはNASAのジョンソン宇宙センターで、ビデオの2:38で大気圏に突入し、最終的にパラシュートを開いて無事に着陸した。
この打ち上げにより、NASAはMaraiaカプセルが大気圏再突入、着陸に耐えることを実証した。NASAはプレスリリースで、「将来このカプセルは国際宇宙ステーションに搭載され、科学的、工学的に重要な小型の物体を安価に地球に持ち帰るために利用される」と述べている。
〔日本版〕YouTubeに掲載された説明によると、ビデオはすべてGoPro Hero4で撮影されたとのこと。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)