社員健康管理システムのReturnSafeが3.4億円調達、新型コロナで需要急増

ReturnSafeは社員の症状調査と接触追跡を行う健康管理ツールキットを企業向けに提供している会社だ。このほど325万ドル(約3億4000万円)の資金をFifty Years、Active Capitalなどの投資家からの借り入れによって調達した。

事業を再開し、社員が職場に安全に戻れる方法を探る企業が増す中、社員の健康を追跡するさまざまな管理ツールキット製品が、安全な職場環境を維持するためのあらゆる戦略を提供して市場に殺到している。

その中には、WorkSafeの製品やMicrosoft(マイクロソフト)とUnitedHealthが提供するProtectWellのほかNSpaceは、同様の機能に加えてオフィスの予約を安全に行うためのスケジュール機能も提供している。

そんな中、ReturnSafeは6カ月前の開業以来、毎月6ケタ(数十万ドル)の収益を上げ、50以上の組織にサービスを提供している。

投資家や顧客に向けての謳い文句は、社員を管理し、職場の健康リスクを確実になくしたいというニーズは、新型コロナウイルスの流行以降高まるばかりだということだ。

もちろん、雇用者が社員の安全と安心を確実に守る最善の方法は、社員が病気のときに適切な休暇を与え、リモートワークが不可能な場合には全員が適切な頻度で検査を受けられるようにすることだ。

競合他社と同じく、ReturenSafeは症状検査システム、検査ダッシュボード、症例管理ダッシュボード、新たなワクチン管理サービスなどを提供している。こうしたソフトウェアツールに加えて、ソーシャルディスタンスアラームを内蔵したウェアラブルデバイスによって社員同士が安全な距離を保てるしくも提供していることをReturnSafeは強調している。

カテゴリー:ヘルステック
タグ:ReturnSafe新型コロナウイルス資金調達

画像クレジット:Al Seib / Getty Images

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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