秘密共有アプリのWhisperは、昨年秋の公開以来著しい成長を遂げてきた。しかし最近までiOSのみでしか利用できなかった。今週Google PlayストアでAndroid版が公開され、Whisperは多くの新しいユーザー、特に重要な年齢層である18~24歳のヤングアダルトにも利用可能になった。
ご存じない方のために説明すると、Whisperは、他のユーザーと簡単に匿名で秘密を共有するために作られた超ホットなアプリだ。モバイル版のPostScretとも言うべきもので、ユーザーは画像をアップロードあるいは検索し、そこにテキストメッセージを付け加えることができる。投稿した “Whisper”[ささやき]はアプリの全ユーザーと共有され、他ユーザーから得られたハートやレスポンスの数に応じて最も人気の高いものがトップに掲載される。
公開レスポンスの他に、Whisperユーザーは互いにプライベートメッセージをやり取りできるが、そのためにはこの機能のための料金を支払わなければならない。これはマーケティング費用を低く抑えるだけでなく、そうでなければ出会うことのなかった相手とつながる方法をユーザーに提供している。
アプリは今も恐ろしい早さで成長している。以前本誌がWhisperを調べた時、ユーザーがアプリ上で見ていたのは月間約10億ページだった。現在それが約15億ページになっている共同ファウンダーのMichael Heywardは言う。Whisperの売上の大部分を占めるアプリ内でのメッセージングはもっと急激に伸びている。Heywardによると、メッセージングを使うためにサインアップした ― かつ料金を払った ― ユーザーの離脱率は事実上ゼロだ。
「この機能の利用者が新しく加わるたびに、われわれの成長はいっそう指数的になる」と彼は言った。その結果、現在プライベートにやりとりされるメッセージは数百万件に上る。
Whisperは、過去数週間にわたって素晴らしい成長を遂げてきたが、iOS専用であるために対象市場が限られていた。Whisperの最も重要なユーザー基盤である18~24歳層にはAndroidユーザーが多い傾向にあるため、特にそれは真実だった。このためiOSアプリだけでは最重要層の約40%にしかリーチできていないとHeywardは考えた。
このことを念頭に、チームは夜を徹してAndroidアプリのリリースにこぎつけた。アプリの開発を始めたのは6週間ほど前で、人気のiOSアプリの全機能を再現することを目標にした。
Androidアプリは今週始めにGoogle Playに登場し、初めの48時間で5万ダウンロードを記録した。会社としてプロモーションは一切行っていない。しかも、初期AndroidユーザーのエンゲージメントはiOSユーザーと同等あるいはそれ以上の水準だ。例えば、初期Androidユーザーの40%がすでにWhisperを投稿している。
Whisperは、Lightspeed Venture Partnersのリードで300万ドルの資金を調達している。他に、Trinity Ventures、Shoedazzleのファウンダー、Brian Lee、FlixsterのJoe Greesteinらも参加した。同社の従業員は現在14名だが、近くあと何人か増やす予定だとHeywardは言っている。
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(翻訳:Nob Takahashi)