竹製の寝具とパジャマのD2Cスタートアップettitudeが約1.7億7円を調達

米国ロサンゼルスを拠点とするD2Cスタートアップで、竹の繊維を使ったサステナブルな寝具とパジャマを製造しているettitudeは、景気後退の中にもかかわらず会社を運営していくのに十分な資金を調達した。

ettitudeは、オーストラリア・メルボルン出身のPhobe Yu(フィービ・ユー)氏と連続起業家のKat Dey(カット・ディ)氏が共同で創業した企業だ。同社が販売する高級竹製寝具は、ユー氏がかつて中国内で織物を調達するチェーンストアを、輸出業者として手伝っていた際に初めて知った手法を使って作られている。

ユー氏によれば、上海の近くにある中国浙江省の工場から調達される竹織物は、無害な溶剤と工程に水を再利用する循環システムを使用して作られているという。同氏は、当初メルボルンでettitudeの名の下に、cleanBambooブランドの寝具を販売していた。だが米国からの注文が増え始めたのを見て、彼女は会社ごと移転を決意した。

米国にやってきたユー氏は、米国の大規模な市場の案内役として、ブランディングの経験豊かな共同創業者を必要としていた。そこでユー氏はAngelListの中を探してディ氏と出会ったのだ。ディ氏は小売業界での経歴を持つ連続起業家で、その最初の会社であるTryTheWorldは2017年にEarthBoxに買収されている。ディ氏は次のプロジェクトを探していたところだった。

「フィービは私にサンプルを送ってくれました、その夜私は人生最高の睡眠を体験できました」とディ氏は言う。そして2人の共同創業者は、彼らのビジネスの長くて辛いマーケティングを開始した。彼女らによれば売上高は伸びており、Drumbeat Venturesとヨーロッパの女性が設立した技術革新に焦点を当てたファンドであるTA Venturesからの資本注入によって、同社のチャンスは確実に向上しているという。

調達された160万ドル(約1億7000万円)は、寝具以外にも拡大しようとしている同社のセールスとマーケティングに使われる予定だ。現在寝具であるクイーンサイズのシーツセットの平均価格は178ドル(約1万9000円)だが、それに加えて寝間着やその他の商品にも広げていく予定である。

「フィービ、カット、そして彼らのブランドettitudeの組み合わせは、私がこの20年間に市場で見てきたものの中でも、情熱、目的、そして素晴らしい製品の、とりわけ本物の組み合わせなのです」と声明で語るのは、Drumbeat Venturesの創業者であるAdam Burgoon(アダム・バーガン)氏だ。「彼らはサステナビリティと快適さという使命を、より多くの人に届けられる完璧な位置にいるのです」。

画像クレジット: Ettitude

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(翻訳:sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

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