第三四半期がまたまたアナリストの予想を上回る好調でAppleの時価総額が1兆ドルに接近

今日(米国時間7/31)の第三四半期決算でアナリストの予想を上回り、株価をさらに数パーセント上げたAppleは、ついに、いよいよ、1兆ドル企業にあと一歩と迫った。なおAppleでは、ほんの数パーセントの株価アップが数百億ドルに相当する。

決算報告の直後の午後の株価はおよそ2.5%上げ、それが時価総額を200億ドルあまり押し上げ、取引終了時のAppleの時価総額はほぼ9350億ドルになった。数四半期前までは、1兆ドルが射程距離に入った、という言い方をしていたが、しかし現状は着弾寸前だ。同社は今年後半にもっとも重要な数四半期を迎えるが、例年のiPhone新製品とそのほかの製品が今年のホリデイ四半期にどんな売れ行きを示すだろうか。

下に、いくつかの数字を挙げよう:

  • 売上: 533億ドル、前年同期比17%増、アナリストの予想523.4億ドル。
  • 利益: 一株あたり2ドル34セント、アナリスト予想2ドル18セント。
  • iPhoneの売上: 4130万台、前年同期比1%増、売上ベースでは20%増。アナリストの予想は4179万台。
  • iPhoneの平均販売価格: 724ドル。
  • iPadの売上: 1155万台、前年同期比1%増、アナリスト予想1030万台。
  • Macの売上: 370万台、前年同期比13%減、アナリスト予想を下回る。
  • サービス売上: 96億ドル、前年同期比31%増。
  • そのほかの売上: 37億ドル、前年同期比37%増。

上記のように、台数ベースでは当たり外れがあるが、しかし売上ベースではiPhoneは前年同期を上回り、高価格品が売れたことを伺わせる。高級製品に賭けるというAppleの戦略はずばり的中、同社の成長をまたまた押し上げた。iPhone以外の製品は、サービスやそのほかの売上で成長が見られるものの、一貫して影が薄い。

この前の超高級バージョンのiPhone、iPhone Xに対しては疑問の声もあったが、しかしAppleの株価はそれを蹴散らして上昇を続けた。株価は1年で20%上がり、第二四半期にはさらに1000億ドルの、株主に対するリターンを発表した。当時はそれが、株価の大きな上昇要因だった。Appleは今回、以前の大型iPhoneでやったような、市場の予測を狂わせるような製品を出していない。むしろこの1年の堅実な開発姿勢と市場に対する姿勢が同社に勢いをつけ、1000000000000ドルに接近させた。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。