上院議員、Patrick Leahyは、明日(米国時間7/29)「米国自由法(UFA)の一案を提出する予定だ。これは、弱腰の下院が以前通過させたものより、はるかに強力な法案だ。
New York Timesによると、同法案は米国の通話メタデータの大規模収集 ― エドワード・スノーデンによって暴露された最初のNSAプログラム ― を抑止するだけでなく、外国情報監視裁判所を改革して政府意見への反対論者を含め、裁判所の決定に関する情報を何らかの形で一般公開することを強制する。
さらに、政府が電話会社から通話メタデータを要求するための条項も盛り込まれている。
NYT紙の要約を見る限り、同法案は、米国人の会話を検索するための、いわゆる「バックドア」を閉じるものではない。バックドア検索は、複数の米国諜報機関が利用していることから、厳しい監視に曝されている。
真価は全文を見なければわからないが、Leahyの案が、下院の通過させたものよりも、強力であることは確かだ。下院の法案は、性急に通過させたことや、骨抜きになったと起草者の半数近くが反対に転じたことなどで不評を買った。下院決議案は、改革とは呼べないものだった。
提案された上院法案は、少なくとも電話メタデータ収集のドアを閉じるものだが、米国民全般の会話に関する一括データ収集を、より広く禁止する効果に注目すべきだ。NSAは、幅広い、多種にわたる一連の監視ツールを持っており、PRISMを通じてインターネット企業にデータを要求することから、インターネットを構成する光ケーブルそのものを傍受することまで可能だ。NSAがわれわれの通話記録を蓄積することを禁止するだけでは 、現在行われている過剰に侵入的な監視プログラムをやめさせるためには、著しく不足だ。
New York Timesの結びは、一考に値する。
全体的に見て、この法案は政府の監視能力向上を阻止する戦いにおける突破口であると言える。上院はこれを弱体化させることなく通過させ、下院にも同じことをするよう圧力をかけるべきだ。
これは、もし上院が、NSAに重大な影響を与える案を通過させることに成功しても、議場を1つクリアしたにすぎないことを、緩やかに想起させる。この上院の法案は行政機関との協力によってまとめられたものであり、下院での摩擦はそれほど大きくないと予想される。かつて下院の法案は現政権によって強く影響を受けたと私は聞いている。結果を待つしかない。
明日は、改革にとって大きな一日だ。波乱が起きるかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)