米国の映画レビューサイトがレビュー時にチケット購入を確認するシステムを開始

映画レビューサイトのRotten Tomatoesは、実際に映画を見た人だけが評価やレビューを書き込む方針を強化する。

このサイトでは、プロのレビューに基づくTomatometerとは別に、Audience Score(観客のスコア)がある。このAudience Scoreは、話題作に対して不満を言いたい人々のターゲットになっていた。「キャプテン・マーベル」「ブラックパンサー」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」など女性や有色人種をフィーチャーした映画の場合には、特に顕著だった(保守的な人々の反発にもかかわらず、これらの映画はどれも世界で1000億円以上の興行収入を上げたのだが)。

今年のはじめにRotten Tomatoesは、映画が公開される前にコメントを投稿することを禁止すると宣言した。しかしこれは論争が始まるのを遅らせるだけだった。映画を見ずに大騒ぎしたいなら、ちょっと待てばいいだけのことだった。

米国時間5月23日から、Rotten TomatoesはチケットサービスのFandangoに買収された利点を生かすことにした(ちなみにFandangoはComcastとWarnerMediaに買収されている)。今後すべての映画について、評価やレビューを書き込もうとすると、Fandangoでチケットを購入したかどうかが確認される。

正確には、確認がとれなくてもレビューを書き込むことができる。しかし確認済みユーザーのレビューには目印が付けられ、Audience Scoreでは確認済みユーザーのスコアだけが集計される。

Audience ScoreはFandangoの観客評価システムを置き換えるサービスとなる。チケット購入者が映画を見終わると、Rotten Tomatoesにレビューを書き込むようにと案内される。

Fandangoのプロダクト担当バイスプレジデントのGreg Ferris氏は「Fandangoの規模をもってすれば、サービスを開始してすぐに確認済みのレビューがクリティカルマスに到達すると期待している」と言う。

同氏はさらに、Rotten TomatoesはAMCシアターズ、リーガル、シネマークシアターズとも連携して、今年後半からこれらのシアターからの購入も確認できるようになると述べた。

ストリーミングやテレビで映画を見たことを確認する方法も探っている。また、現在のシステムでは1回の購入につきレビュー1件としているが、Ferris氏は複数枚のチケットを購入した際に複数のレビューを書けるようにする方法も検討していると語った。

画像:Niklas Storm / EyeEm / Getty Images 

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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