米国のMovies Anywhereが映画共有機能「スクリーンパス」のテストを開始

Movies Anywhereは、iTunes、Vudu、Amazonプライム・ビデオ、YouTube、Xfinityなどのサービスから購入した映画にアクセスできるようにする、米国居住者を対象としたデジタルロッカーサービスだ。このMovies Anywhereが、新しい映画共有サービスを始めようとしている。CNETの記事によれば、Movies Anywhereは米国時間3月17日に、ユーザーがMovies Anywhereのモバイルアプリからテキストメッセージを送って映画を友達に共有できる「スクリーンパス」という新機能のテストを開始した。

共有してもらう側がその映画を見るには、7日以内にスクリーンパスを受け取る必要がある。この新しい機能は、映画のレンタルに似ている。受け取った人が映画を見られるのは14日間だけだ。共有された映画は、再生を始めたら72時間以内に見終わらなくてはならない。

一方、Movies Anywhere のユーザーが共有できる映画は、1カ月に3本だけだ。当面はRokuのデバイスを除くMovies Anywhereのプラットフォーム上で映画を見ることができる。

CNETによれば、これはまだ広く公開されている機能ではなく、米国時間3月17日から一部でベータテストが開始されている。もともとスクリーンパスは、夏の終わりか秋のはじめに一般に公開される計画だった。ということは、COVID-19の感染拡大防止のために家にいるから何か見たいという今の時期の助けにはならないかもしれない。

担当者はCNETに対し、米国が直面している「前代未聞」の事態を踏まえて公開を早めたいと語った。

Movies Anywhereアプリはもともと「Disney Movies Anywhere」という名前で2014年から運営されていたが、あまりメジャーにはならなかった。みんながストリーミングサービスで好きな映画を見るようになったからだ。当初はDisney+がスタートするよりもずっと前に、ディズニーのファンが、ディズニー、ピクサー、マーベルで購入した映画を1カ所でまとめるサービスだった。現在のMovies Anywhereのサービスは、2017年に新しいプラットフォームに移行してからは映画業界各社が共同で運営している。ディズニーのほか、ユニバーサル、ワーナー・ブラザース、ソニー・ピクチャーズ、20世紀フォックスがMovies Anywhereの運営パートナーになっている。

現時点では、正式サービス開始時に何本の映画がスクリーンパスの対象になるかは不明だが、CNETの記事によれば一部のタイトルに限られる模様だという。

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(翻訳:Kaori Koyama)

ディズニーのボブ・アイガー氏がCEOを辞任、後任はボブ・チャペック氏

Walt Disney Companyの発表によれば、 長年にわたってディズニーグループの指揮を執ってきたBobt Iger(ボブ・アイガー)氏がCEOを辞任し、Bob Chapek(ボブ・チャペック)氏がその職を引き継いだという。

アイガー氏は、大型企業買収を含むアグレッシブなメディア戦略によってディズニーを業界屈指の高収益な企業に成長させた。ボブ・チャペック氏は長くディズニーグループの経営陣に加わっており、最近はDisney Parks, Experiences and Productsの会長だった。

アップデート: アイガー氏の社員向けメールを追加した(元記事参照

新しい CEO に任命されたチャペック氏はディズニーのテーマパーク事業の責任者だが、賛否両論ある人物だ。 チャペック氏はディズニー内で「価値のエンジニアリング」と呼ばれる一連の動きを主導したことで知られる。これは大勢のクールな人材をカットしたことを表す婉曲語法だ。現在まで長く人気が続くディズニーのアトラクションやプロダクトは「想像力豊かな人々に腕を振るわせよう」というアイガー氏の戦略によって生まれたものだが、チャペック氏はむしろ予算至上主義者として知られる。Twitterではディズニーの新CEO就任によって、テーマパーク事業部における予算がカットが起こるのではないかと早くも予想されている。

チャペック氏のCEO昇格に伴い、空席となったテーマパーク事業部の責任者にはWalt Disney Worldの元トップ、Josh D’Amaro(ジョッシュ・ダマロ)氏が適任だろう。ダマロ氏はディズニー内部、ことにテーマパーク事業部できわめて人望が高い。ただし支持者間でその理由が正反対だったりするため、この点がダマロ氏の責任者就任を妨げるかもしれない。

今回のCEO交代については、まだよくわからないことがいくつかある。アイガー氏は36カ月のCEO任期延長を受けていたが、そのうちまだ14カ月を残している。しかも辞任が発表されたタイミングも通常予測される四半期決算発表の電話会議中ではなかった。最近のディズニーの決算は好調を続けているが、新型コロナウイルス感染症の突発は中国におけるテーマパクの閉鎖をもたらし、ディズニーの経営にとって現在はきわめて重要な時期となっている。

それだけにこの時期のアイガー氏の辞任について憶測が飛び交っており、関係者はその理由が会社にとってあまり深刻なものでないことを願っている。今後何か新しい情報が入り次第記事をアップデートする予定だ。

2005年以降のアイガー氏のCEO任期中にディズニーは映画、テーマパーク、その他のエンターテインメント事業において大胆な戦略を取り、業績を大きく伸ばしてきた。2019年後半にスタートしたストリーミングサービスであるDisney+は、市場の予想を超える大成功を収めている。また713億ドル(約7兆8744億円)という空前の額で21st Century Fox(21世紀フォックス)の映画、テレビ事業を買収したことも記憶に新しい。

アイガー氏は10年前のMarvel Entertainment も主導している。「スター・ウォーズ」と「インディー・ジョーンズ」を持つLucasfilm(ルーカスフィルム)の買収もアイガー氏が指揮したものだ。一時冷え込んでいたAppleのSteve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏との関係を立て直し、ジョブズ氏が1986年に創立したアニメーションスタジオのPixarの買収を実現させたこともアイガー氏の功績だろう。

こうした大型買収を含むアグレッシブな拡大戦略がディズニーをメディア業界において現在のようなリーダーの地位につけた。

【略】

また我々も報じたように、Disney+は2650万人ものサブスクリプションを集めている。なおアイガー氏はCEOを退いた後も2021年いっぱい エグゼクティブ・チェアマンとして留まるとディズニーは発表している。

この稿の執筆にあたって、アイガー氏とチャペック氏のCEO交代の事情、評価についてMatthew Panzarino(マシュー・パンサリーノ)編集長に協力してもらった。

画像: Allen J. Schaben/Los Angeles Times (opens in a new window)/ Getty Images

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滑川海彦@Facebook

今年のアカデミー賞はNetflixが最多ノミネーション、 「アイリッシュマン」や「マリッジ・ストーリー」が作品賞候補に

今年もアカデミー賞の季節を迎えたが、主役はNetflixのようだ。合計24件のノミネーションを受け、ハリウッドのメジャー映画スタジオを押し退けて件数でトップだった。

アイリッシュマン」がNetflixとして最多の10件のノミネーションを受けた。作品賞と視覚効果賞のほか、個人ではマーティン・スコセッシが監督賞、アル・パチーノとジョー・ペシが助演男優賞、スティーブン・ザイリアンが脚本賞にノミネートされている。TechCrunchでも、デニーロを若返られせた驚異の視覚効果について報じている

Netflixからはさらに「マリッジ・ストーリー」が作品賞、個人ではアダム・ドライバーが主演男優賞、スカーレット・ヨハンソンが主演女優賞、ローラ・ダーンが助演女優賞、ノア、バームバックが脚本賞、ランディ・ニューマンが作曲賞という6件のノミネーションを受けている。

このほかNetflixからは、「2人のローマ教皇」「失くした体」「クロース」もノミネートされた。

ただし、今年最多のノミネーションを受けた作品はホアキン・フェニックスとロバート・デニーロの「ジョーカー」 で、作品賞ほか11件だった。 Netflixはゴールデングローブ賞でも多数のノミネーションを受けたわりに実際の受賞は少なかった。「マリッジ・ストーリー」のローラ・ダーン、「ザ・クラウン」のオリヴィア・コールマンの2件にとどまった

昨年 Netflixはアルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的映画、「Roma/ローマ」が監督賞を含む10件のノミネーションを得たが、作品賞は伝統的配給方式で公開された「グリーンブック」に行った。

また報道によれば、スティーブン・スピルバーグらの著名映画人がNetflixやそのほかのストリーミングサービスに対し、「オスカーにノミネーションされる資格を得るにはストリーミング公開に先立って最低4週間、劇場で先行公開すること」という条件を課すためにキャンペーンを行ったという。結局、キャンペーンは失敗したが、映画業界にはストリーミングサービスに対する反感が根強く残っていることに注意すべきだろう。

Netflix関連を別にすると、監督賞候補は全員男性で白人以外の現役女優のノミネーションはシンシア・エリボだけだった。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

オリジナルキャストの新「ゴーストバスターズ:アフターライフ」予告編

短いティーザー予告編が公開されてからはや1年。ついにゴースト退治のステーションワゴンであるEcto-1が謎の納屋から姿を現わした。タイトルはこれまで「Ghostbusters 2020」という仮題だったが、「Ghostbusters: Afterlife」(ゴーストバスターズ:アフターライフ)』と正式に決定された。予告編をご覧いただこう。

監督はJason Reitman(ジェイソン・ライトマン)。オリジナルの「ゴーストバスターズ」の監督を務めたアイバン・ライトマンの子息だ。なお、アイバン本人もプロデューサーに名前を連ねている。

今回のAfterlifeは2016年の女性版のリメイクとはまったく別物。リメイクは批評家からは生ぬるい評価を受け、興行成績もぱっとしなかった。オンラインではオリジナルの熱狂的ファンからの怒りの投稿も目立った。

今回の作品はリメイクは無視しており、1984年、1989年に公開されたオリジナルの世界観による続編だ。しかも主要キャストもカムバックしている。ビル・マーレー(作品の終わりの声はマーレー)、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガニー・ウィーバー、アニー・ポッツも登場する。残念ながらハロルド・ライミスは2014年に亡くなっているが、新作の主役の一人はライミスが演じたイゴン・スパングラーの孫娘という設定だ。コメディアンのリック・モラニスは引退して20年近く経つ。

ポール・ラッドはゴーストトラップとともに頻繁に登場する。ラッドが演じる教師と生徒たちは、「ストレンジャー・シングス」的な奇妙なエネルギーを探る。実際、「ストレンジャー・シングス」でスターになったFinn Wolfhard(フィン・ウォルフハルト)が生徒の一人だ。全編を通してノスタルジックな空気が流れている。

オリジナルから30年、「アフターライフ」が製作されるまでには数々の苦難があったと聞くが、ついに登場だ。公開は来年7月10日の予定。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

ディズニーがDisney+でストリーミング予定の映画をすべてツイート、予告編一挙も公開

これは優れた事前プロモーションだと感じた。米国時間10月14日、ディズニーはTwitterにスレッドを作り、来月スタートするDisney+でストリーミング公開を予定しているすべての映画、番組のリストを発表し始めた。スレッドは製作の年代順となっており、「Snow White’s Scary Adventures」(邦題:白雪姫と七人のこびと)からスタートしている。1937年製作のこのアニメはディズニーを代表する映画というだけでなく、現代でもカルトのロングテールを引く驚くべきタイトルだ。

さあショータイムです。白雪姫から最新のザ・マンダロリアンまで、ディズニーのほぼすべてのタイトルがやって来ます。ここで#DisneyPlusチェックしよう。アメリカでは11月12日からスタート。

これまでのところ、ディズニーのカタログではディズニー本体に加えて、マーベル、スター・ウォーズ、ピクサー、ナショジオなどのタイトルがフィーチャーされている。

上のツイートでも触れられているスペースオペラの新作「The Mandalorian」(ザ・マンダロリアン)を始め、「Lady and the Tramp」(邦題:わんわん物語)のリメイク、「Rogue One: A Star Wars Story」(邦題:ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー)の前日譚、 「High School Musical」(邦題:ハイスクール・ミュージカル)シリーズなど 未公開の作品もリストに多数含まれている

しかし今回のツイートで強く印象に残ったのはディズニーのタイトルの底知れない豊富さだった。

実はヒットしたディズニー・アニメではビデオ向けの低予算の続編が作られていた。「Beauty and the Beast」(邦題:美女と野獣)ではベルのファンタジーワールドが製作されているが、陽気な1980年代テレビドラマの空気が溢れている。ピクサーでは有名な「トイ・ストーリー」シリーズだけでなく、「カーズ2」なんていう作品も作っている。

そうかと思えば忘れられた(そもそも最初から知らない)作品も多い。 「Meet the Deedles」(邦題:ディードル・ブラザーズ/悪ノリ双子の大作戦)から「Zenon Girl of the 21st Century」(邦題:ゼノン:21世紀の少女)、さらにはマイナーなFuzzbucket(ファズバケツ)から「The Computer Who Wore Tennis Shoes」(邦題:テニス靴をはいたコンピューター)まである。

ディズニーを見て育った世代にとってリストはノスタルジーの奔流だ。もう忘れてしまったタイトルを思い出したり、自分に黒歴史にハっとすることもあるだろう。

現在のストリーミングサービスではタイトル数を多く見せるためにはつまらないテレビ番組やヒットしなかったB級映画などもすべてリストに含めているが、プロモーションに登場させることはまずない。

ディズニーのアプローチは対照的に極めて透明性が高い。

ドイツ原産の狩猟犬・ジャーマン・ポインターと飼い主の少年の物語「The Biscuit Eater」(ビスケットイーター)、米国初の純血種の馬を描いた「Justin Morgan Had a Horse」(ジャスティン・モーガン・ハッド・ア・ハウス)、「The Adventures of Ichabod and Mr. Toad」(邦題:イカボードとトード氏)などのタイトルを覚えている人々は少ないかもしれないが、こうした知られざる作品も含めて月額6.99ドルのサブスクリプションでDisney+を見ることができる。

Disney+のリスト公開はTwitter史上最大かつ最長のツイートストームに違いない。スクロールしていくと誰でも知っている有名作品に混じって、思いがけないないタイトルを目にするだろう。それぞれのタイトルには解説のツイートがついているのでこれは面白そうだという作品を発見できる。ネコ好きなら「The Cat from Outer Space」(邦題:スペースキャット)に興味を引かれるかもしれない。「フラバー」のオリジナル「The Absent-Minded Professor」(邦題:うっかり博士の大発明 フラバァ)も公開される。

しかしディズニーのソーシャルメディアを使ったプロモーションはツイートストームにとどまるものではない。Disney+で公開予定のタイトルの予告編総集編はなんと3時間にわたる。下にエンベッドしたので時間に余裕のある向きはご覧いただきたい。

Disney+のサブスクリプションの予約はこちらから。

【Japan編集部追記】上のビデオは製作年代順となっている。1959年のオリジナルの「Sleeping Beauty」(邦題:眠れる森の美女)は9分46秒から、1977年の「Star Wars: Episode IV A New Hope」(邦題:スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望)は24分57秒からスタートする。スクラブして移動すれば興味ある年代をチェックできる。Disney+の日本での公開予定についてはディズニー・チャンネルとの関係も含めまだ発表がない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

米国の映画レビューサイトがレビュー時にチケット購入を確認するシステムを開始

映画レビューサイトのRotten Tomatoesは、実際に映画を見た人だけが評価やレビューを書き込む方針を強化する。

このサイトでは、プロのレビューに基づくTomatometerとは別に、Audience Score(観客のスコア)がある。このAudience Scoreは、話題作に対して不満を言いたい人々のターゲットになっていた。「キャプテン・マーベル」「ブラックパンサー」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」など女性や有色人種をフィーチャーした映画の場合には、特に顕著だった(保守的な人々の反発にもかかわらず、これらの映画はどれも世界で1000億円以上の興行収入を上げたのだが)。

今年のはじめにRotten Tomatoesは、映画が公開される前にコメントを投稿することを禁止すると宣言した。しかしこれは論争が始まるのを遅らせるだけだった。映画を見ずに大騒ぎしたいなら、ちょっと待てばいいだけのことだった。

米国時間5月23日から、Rotten TomatoesはチケットサービスのFandangoに買収された利点を生かすことにした(ちなみにFandangoはComcastとWarnerMediaに買収されている)。今後すべての映画について、評価やレビューを書き込もうとすると、Fandangoでチケットを購入したかどうかが確認される。

正確には、確認がとれなくてもレビューを書き込むことができる。しかし確認済みユーザーのレビューには目印が付けられ、Audience Scoreでは確認済みユーザーのスコアだけが集計される。

Audience ScoreはFandangoの観客評価システムを置き換えるサービスとなる。チケット購入者が映画を見終わると、Rotten Tomatoesにレビューを書き込むようにと案内される。

Fandangoのプロダクト担当バイスプレジデントのGreg Ferris氏は「Fandangoの規模をもってすれば、サービスを開始してすぐに確認済みのレビューがクリティカルマスに到達すると期待している」と言う。

同氏はさらに、Rotten TomatoesはAMCシアターズ、リーガル、シネマークシアターズとも連携して、今年後半からこれらのシアターからの購入も確認できるようになると述べた。

ストリーミングやテレビで映画を見たことを確認する方法も探っている。また、現在のシステムでは1回の購入につきレビュー1件としているが、Ferris氏は複数枚のチケットを購入した際に複数のレビューを書けるようにする方法も検討していると語った。

画像:Niklas Storm / EyeEm / Getty Images 

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(翻訳:Kaori Koyama)

キャラ再デザインのために映画「ソニック・ザ・ムービー」公開延期

映画「ソニック・ザ・ムービー」への反応はさまざまだったというのは、あまりにも持ち上げ過ぎだ。しかし少なくとも、ファンはドクター・ロボトニックを演じるジム・キャリーではなく、本当に大事なソニック・ザ・ヘッジホッグの奇妙なデザインに注目することができた。

オンラインの反応が作品に影響するケースがますます増える中、Jeff Fowler監督はTwitterにて「(キャラクターの)デザインが不評で、変更が求められているのは知っている。我々はそれをするつもりだ」とし、配給元のパラマウントとデザイン変更を進めているようだった。そして、それは当初の予定よりも公開日を数カ月延期させることとなる。

Fowler氏はTwitterにて再び、「ソニックを正しいものにするのにもう少し時間がかかる」とのビッグニュースを伝えている。なおツイートによれば、もともとの公開日の3カ月遅れとなる、2020年2月24日の公開が予定されている。大人気のビデオゲームのヒーローがスクリーンに登場するのに30年近くかかったわけだが、本当に遅れは2〜3カ月で済むのだろうか?

願わくは「不気味の谷」を飛び越えるのに十分な時間があることを祈るばかりだ。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

ゲーム・オブ・スローンズのプロデューサーが新スター・ウォーズ映画製作へ

好き嫌いはあっただろうが、大評判のストリーミングドラマのゲーム・オブ・スローンズが今週でとうとうとう完結する。フィナーレは日曜(5月19日)に放映される予定だ。ファイナル・シーズンは「短すぎ、端折りすぎ、画面が見づらい」などさまざまな批判を受けてきた。しかし口さがないインターネット批評家たちには目もくれず、ゲーム・オブ・スローンズのショーランナーはもうひとつの、これも話題が尽きないシリーズの製作に転身する。つまりスター・ウォーズだ。

GoTの製作総指揮、現場総責任者のD・B・ワイスとデビッド・ベニオフ氏が少なくとも1作のスター・ウォーズ映画の製作にあたるという情報は、しばらく前から流れていた。ただし詳細は不明だった。たとえば製作、公開のスケジュールもわかっていなかった。

ここに来てディズニーのCEOであるボブ・アイガー氏が、今日のMoffettNathanson Media & Communicationsのカンファレンスに登場し、もう少し具体的な情報を発表した。ワイス、ベニオフが製作するのは今年末に公開される予定のスター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカーの次のシリーズだ。

TheWrapによれば、アイガー氏はこう述べている

我々はゲーム・オブ・スローンズで有名なデビッド・ベニオフとダン・ワイスと契約を結んだ。2人は我々の次作を製作することになる。ここではこれ以上は話せない。念のために言っておくと「次の」というのは「すぐに」ということではない。

スター・ウォーズ映画を実際に製作してきたルーカスフォルムのプレジデントであるキャスリン・ケネディ氏は、ディズニーがスター・ウォーズ製作をしばらく休むという情報を確認している。今年エピソードIXを公開した後、次のシリーズの製作を始めるまでにはしばらく間を置いて情勢を検討するようだ。今月に入ってDisney/Foxが発表したスケジュールによれば、新シリーズの公開は最も早い場合でも2022年以降になる。

ただし、間を置くのは映画の製作であり、スター・ウォーズ・ビジネスは続く。今日、ボブ・アイガー氏が述べたところでは、ディズニーが近くスタートさせるストリーミングサービスDisney+の目玉としてスター・ウォーズをベースにしたドラマが放映されるという。またアイガーは次のスター・ウォーズ本編の公開前に少なくとも1つの新シリーズが製作されると述べた

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

「アベンジャーズ/エンドゲーム」はシリーズ完結編として最高の傑作

マーベルコミックのファンは、今週金曜日の4月26日に世界で公開されるアベンジャーズ/エンドゲームで次の2点を知りたがっているはずだ。 A) 誰が死ぬのか? B) 前作「インフィニティ・ウォー」の幕切れの謎は解き明かされるのか?

そこで簡単に答えておけば、A) ネタバレはしない B) 見方による、だ。

個人的な好みからいう 前作「インフィニティ・ウォー」は戦闘シーンがあまりに詰め込まれていて疲れてしまった。それに対して「エンドゲーム」はもっと静かに始まる。短いアクションシーンが挟まれるものの、「インフィニティ・ウォー」で描写されなかった部分を知って納得する時間が十分ある(「エンドゲーム」は前作と一体の作品なので見ておかないとわかりにくいところがある)。

前作「インフィニティ・ウォー」では人類の半数が邪悪なサノスの攻撃によって殺された。本作ではアベンジャーズを始めとするヒーローたちが人類文明の再建を図っている。サノスによって壊滅した地球は廃墟と化した町並みや嘆き悲しむ人々のショットで簡単に描写され、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルクらのスーパーヒーローがどのように地球を救おうとしたかがフラッシュバックする。

Avengers: Endgame

Marvel Studios’ AVENGERS: ENDGAME ©Marvel Studios 2019

もちろん上映時間3時間(!)のすべてが回想にあてられているわけではない。やがてサノスの破壊を元に戻す計画が立てられる。ネタバレになるので計画の具体的内容にはこれ以上踏み込まないが、日本語でいうファンサービスとして上出来なものと思う。

ともあれ、チェスの終盤を意味するタイトルが示すとおり、この作品はマーベルコミックのスーパヒーロー映画シリーズの完結編だ。映画の中盤はスーパーヒーローたちへのさよならツアーの感がある。ファンはそれぞれの映画史に応じて感慨に浸ることになるだろう。逆にマーベル映画になじみが薄い観客には中だるみのように思えるかもしれない。【略】

youtube=https://www.youtube.com/watch?v=0jNvJU52LvU&w=640&h=360

しかしマーベルの世界にどっぷり浸ってきたファンにとっては「エンドゲーム」のエンディングは完璧だった。あまりに感激したのでこの映画の多少の欠点には喜んで目をつぶるし、失敗作と思ってきた「インフィニティ・ウォー」さえもっと温かい目で見るようになった。

人気コミックをベースにブロックバスター映画を量産するというマーベル/ディズニーの戦略は優れたものだし量産ヒット作の中にも優秀な映画はあったが、時と共に続編を作り続けることが自己目的化してしまった。その結果、無用な脇筋をこしらえ出したり、新しい主人公を紹介するために物語が流れなくなるという弱点を露呈するようになっていた。

しかし「エンドゲーム」では私はこうした欠点をすべて忘れた。 結末ですべてのヒーローが人類を救ううために絶望的な戦いに突入していくときの感動こそこうしたスーパーヒーロー映画の存在理由だ。

「エンドゲーム」の結末は単に前作の混乱を埋め合わせるためのご都合主義ではない。マーベルはそれぞれのキャラクターの必然的な終着点を描くことに成功している。最終カットは単に必然的なだけでなく、パーフェクトなものと私には感じられた。

マーベルの映画はもちろんこれで終わりではないし、アベンジャーズのヒーローたちもやがて何らかのかたちで戻ってくるのだろう。しかし主人公たちの「グッドバイ」は私を感動させた。そのときのツイートがこれだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

定額映画鑑賞サービスSinemiaの急成長と苦情、そして集団訴訟

Sinemiaが初めて私たちの目にとまったとき、同社はうまいことMoviePassの悪評の波に乗っていた。その最大のライバルが歴史的な崩壊とも言える最悪の状況にあったため、SinemiaはMoviePassに代わる信頼性の高い定額映画鑑賞サービスという称号に甘んじていた。

昨年7月、MoviePassのメルトダウンが最高潮に達していた時期に、私たちはSinemiaのCEOであるRifat Oguz氏から、同じ轍を踏まないための方策を聞いている。「無制限にチケットを提供しないことです。9.99ドルで2枚に限定し、しかし、より柔軟なオプションや機能を持たせます。我々はMoviePassのような急成長はできないかも知れませんが、より持続的に成長を続けられると思います」と彼は、双方の会社の違いを得意げに比較して答えた

もうひとつ、SinemiaとMoviePassの大きな相違点として、Sinemiaは株式公開をしなかったことがある。そのため、この数年間、Sinemiaが奮闘してきたことは、ほとんど外部に知らせていない。だが、完全にではない。このソーシャルメディアの時代では、そうはいかない。先週掲載した記事で私が伝えたように、Sinemiaの自社サイトで公開される話はどんなに小さなものであれ、Twitterでの洪水のような苦情の総攻撃を受ける。

一見しただけでも、広範にわたる批判が長々と掲載されている。SinemiaのTwitter対応部門は残業してまでこれらに対処しようとしているのは明らかだが、これほど大量の苦情は、私の記者歴のなかでも見たことがない。

苦情の内容は、主に次の3つに分類されるが、重複するものもある。

  1. 知らされていない料金
  2. アカウント停止されても返金がない
  3. アプリの広範な問題

先週初め、彼らのサービスに関する現在進行中の問題について、Oruz氏から話を聞いた。先週ラスベガスで開かれたSinemiaConに駆けつける直前の会議と会議の間に無理矢理時間を空けてもらっての短時間の取材だった。

「CEOとして言えるのは、私たちはまだ勉強中だということです」と彼は控えめな口調で言った。「私たちは、これから学んでいくのだと思います」。

前にお伝えしたとおり、Sinemiaは「2つの新しい消費者向けのサービス・ウェブサイト」を立ち上げるという広報資料を公開した。それは、企業がよく電子メールで自慢げに発表するといったものとは様子が違う。むしろ、大量の批判的な意見によって、Sinemiaは、非常に口うるさい怒った登録利用者への対応策を、よく目立つ方法で積極的に公開せざるを得なくなったことが見てとれる。

それは、新しい月額15ドルのAlways Unlimited(常に無制限)プランの発表と、「詐欺行為やサービスの不正利用」によるアカウント停止という3月に実行された強行策を説明する長々とした「アカウント停止に関するメディア発表」を反映している。

MoviePassも以前行っているが、Sinemiaは、利用規約に違反した者やシステムを悪用する者のアカウントを一斉に停止する行動に出た。その週に発表された声明では、アカウント停止の理由を、以下のように示している。

  • 想定された目的の他に、Sinemiaのカードまたはカードレスを認可されない形で使用し、不正な金融活動を招いた。たとえばこれを使えば、映画館で映画チケットではなく商品を購入できる。
  • 同じデバイス上で複数のSinemiaアカウントを使った。
  • 映画の前または後に映画館にチェックインしなかった。
  • 同じ映画を3回以上観た。
  • 同一の人間が3つ以上のSinemiaアカウントを作った。
  • 一人のSinemia会員権で他人にチケットを買った。購入したチケットの他人への転売の他に、自分のチケットを友人や家族に分け与えることも含まれる。
  • 位置情報を操作してチケットを不正に入手した。たとえば、電話機のGPSデータを改ざんするなど。
  • 詐欺または悪用と判断される正当な疑いがあった。

先月、この解約に対する批判が急激に増加したが、実は同サービスへの苦情はもっと前から続いている。2月、ペンシルベニア州の法律事務所Chimicles Schwartz Kriner & Donaldson-Smithは、デラウエアでクラスアクション(集団訴訟)を起こした(進行中のMoviePassによる特許訴訟とは別の話)。現在はロサンゼルスとトルコに拠点を移しているが、Sinemiaはもともとペンシルベニアで設立されている。

50ページにおよぶ訴状には、直裁にこう書かれている。「Sinemiaのサービスを利用して登録利用者が映画館に行った際に、非公開の、説明のない、予期しない手数料を、Sinemiaは消費者にふっかける」

Sinemiaに対する集団訴訟の弁護士であり原告の一人であるBenjamin F. Johns氏は、同社は、現在および過去のSinemia登録利用者から2000件以上の苦情を受け取っていると、TechCrunchに話した。

「私たちは訴訟戦略を大幅に透明化していくつもりです。私たちは、同じ欠陥事業により同様の被害を被ったすべてのSinemia消費者で構成される類型を認定し、できるだけ早く陪審員の前に示したいのです」と、TechCrunchに向けた声明でJohns氏は書いている。「私たちのクライアントも、数千人の同様の人たちも、見逃せない体験をしています。それを法廷で話す機会を待ち望んでいます」

2000件という数は多いのかどうかを尋ねると、Oguz氏は手短にこう答えた。「いえ、私たちのユーザーベースからすれば小さな数です」。公開会社ではないため、Sinemiaにはそうした数字を公表する義務はない。彼もはっきりとした数は示さなかった。ただ、「この15カ月間、毎月ほぼ50パーセントの伸び率を示しています」とだけ話した。

Oguzも、Sinemiaのアプリに関する利用者からの苦情の増加を認めている。それは、サービスに関する他の現在進行形の問題と同様、全域に及ぶものだ。中でも、最も多く見かけるのが、料金の二重取り、エラーメッセージ、アプリに頻繁に表示される「メンテナンスのため停止中」というメッセージだ。

利用者によると、こうした問題は、「キャプテン・マーベル」や「アス」といった人気タイトルのチケットを買おうとするとよく発生するという。Oguz氏は先日IndieWireのインタビューに応えているが、同誌は彼について「ときには(中略)異論を唱える」、さらにいくつかの苦情を読み聞かせると「驚いた表情を見せた」と書いている。

私たちの会話は、最後まで、IndieWireのインタビューのような喧嘩腰になることはなく、それどころかOguz氏は、Sinemiaのアプリに問題があることを認めた。アプリの問題が「非常に広範におよぶ」という前提に同意して、彼は「そうだね」と答えている。

Sinemiaが2つの独立したサービス用ウェブサイトを立ち上げ、アプリの問題への対処とアカウント停止を扱うことにしたのはそのためだと、彼は説明している。「私たちは真剣に受け止めています」と彼は主張した。「すべての意見に目を通しています。昨日や今日、生まれた会社ではありません。設立から5年が経っています。否定的なコメントを、とても真剣にとらえています」。

少なくとも、係争中の訴訟とTwitterやRedditの足の踏み場もないほどの利用者からの苦情が、同社の動きに影響している。Sinemiaがどれほど、またどのように不満を抱える利用者に近づいて対処していくかは、これからの問題だ。だがMoviePassがそうであったように、これほど多くの悪評が立ってしまうとこれから名を成そうとしていた会社に消えることのない傷跡が残り、そのイメージを拭い去ることは難しくなる。言うまでもなく、その後には怒れる利用者も残される。

Oguzの意見は、Ted Farmsworth氏の話と重なる。彼はMoviePassの親会社であるHelios and MathesonのCEOだ。彼は先日のインタビューで、同社のサービスは自身の成長の犠牲になったと語っている。サービスが急成長し、従業員の手が追いつかなかったのだという。

同じようなことをOguz氏は私たちに話した。「私たちの利用者数の伸びは予想を超えています。とくに去年の8月からは、あれほど多く、あれほど早く伸びるとは思ってもみませんでした。成長に従い、私たちは自分自身を改善し、長続きできる道を探っています」

これだけの成長についてゆくことは、かなりの苦労があったはずだが、この会社の最大の挑戦はまだ先にある。それは、不満を抱える数千人のファンを、そしてできれば法廷を、最悪の時期は過ぎたと説得することだ。

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(翻訳:金井哲夫)

なんとLEGOで実物大シボレー・トラックを製作、新作ムービーも3月公開へ

なんとLEGOブロックでシボレー・シルバラードを作ってしまったチームがあった。出来上がったトラックは実物大で、シボレーと2月に公開される新しいLEGO Movie[日本では3.29公開] のCMのためだという。 素材には子供向け大型おもちゃ用のDuploブロックを使っているようだ。映画ではこのブロックは宇宙から来たことになっている。

ともあれ、LEGOのシルバラード2019は全高180センチ、自重1.5トンという大物だ。組立てられたのはコネティカットのLEGO Master Builders作業場で、使われたLEGOは33万4544ピース。組立には18人で延べ2000時間かかったという。シボレーでは「われわれの車がLEGOで実物大で組立られたのはこれが初めて」だと保証している。

ビデオは30秒程度の短いものだが、18人のモデラーがコンピューター・モデリングを使って一糸乱れず協力して作業しているところは見ものだ。


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滑川海彦@Facebook Google+

史上最大の詐欺スタートアップ、セラノスを描いた『The Inventor」がサンダンス映画祭でプレミア上映

一時の飛ぶ鳥を落とす勢いから廃業へと追い込まれたバイオテクノロジーのスタートアップTheranosのファウンダーで、刑事責任を問われているElizabeth Holmesの失敗を描いた長編映画が、2019年にユタ州パークシティーで行われるサンダンス映画祭で正式デビューする。

“The Inventor: Out for Blood in Silicon Valley” と題したその映画は、アレックス・ギブニーが監督を務め、ギブニーおよびジェシー・ディーターエリン・エダイケンが制作する。ギブニーはオスカー受賞監督で、 “Taxi to the Dark Side”[「闇」へ]、”Enron: The Smartest Guys in the Room”[エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?]、”Going Clear: Scientology and the Prison of Belief” [ゴーイング・クリア:サイエントロジーと信仰という監禁]などのドキュメンタリー映画で知られている。

ギブニーはHBOとチームを組んでHolmesを調査した。「並外れた努力で入手した未公開映像と重要なインサイダー証言に基づき、ギブニーがシリコンバレーのうますぎる話を描く。事実に基づく強盗映画のドラマにくわえて、なぜ事件が起きたのか、誰の責任なのかを検証しつつ詐欺の心理を探るドキュメンタリーだ」とHBOが作品を紹介している

Holmesは2003年に、(多くのテクノロジー成功者がそうしたように)スタンフォード大学を中退し、医療を破壊するべくTheranosを設立した。彼女の会社は複数の著名投資家から10億ドル近いベンチャー資金を集め、企業価値が100億ドルを超えたこともあった。Holmesは自らの力でセレブの地位を獲得し、スタートアップ「ユニコーン」を経営する最年少の女性としてもてはやされた。

そしてすべてが消滅した

Theranosが発明したと謳っていた血液1滴しか必要ない血液検査は偽りだった。その後いくつもの裁判と連邦政府による捜査の結果、HolmesおよびTheranos代表のSunny Balwaniは、「複数年にわたる巧妙に仕掛けられた詐欺的手段による同社の技術、事業および財務状態に関する誇張あるいは虚偽の陳述」について有罪判決を受けた。

Wall Street JournalのJohn Carreyrou記者が同社の盛衰を綿密に調査した著書 “Bad Blood: Secrets and Lies in Silicon Valley” が今年発刊されたことで、さらに詳細が明らかになった。同記者の取材に基づく映画作品も制作中で、これは2019年にはTheranos映画を2本見られる可能性があることを意味している。

映画 “Bad Blood” は、主演のHolmes役にジェニファー・ローレンスが予定されている。”Shape of Water”のヴァネッサ・テイラーが脚本を担当し、アカデミー賞候補監督のアダム・マッケイ(”The Big Shot”)が監督を務める。

今年のサンダンス映画祭には新記録となる1万4259作品から初回上演への応募があり、わずか112作品が選ばれた。映画祭は2019年1月24日から2月3日まで行われる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

YouTubeが広告入りで無料の映画提供を始めた、次はAmazonもか?

AdAgeの新しい記事によると、YouTubeは先月から、およそ100本のハリウッド映画を広告付きで加えた。“Rocky”、“The Terminator”など古い名作が多く、“Zookeeper”(Mr.ズーキーパーの婚活動物園)、“Agent Cody Banks”(エージェント・コーディ)、“Legally Blonde”(キューティ・ブロンド)などのファミリー向けもある。

これまでYouTubeのムービーやテレビ番組は、AppleののiTunesやAmazon Videoのような有料制のみだった。

現在、YouTubeのこれら無料のムービーは広告入りだが、上記の記事によると今後はアドバタイザーとの契約で、スポンサー制や特別会員制などもありえる。

ムービーの提供でYouTubeの利点といえば、月間アクティブユーザー数190万という大きなユーザーベース、そしてGoogleのデータを利用するターゲット広告だ。

YouTubeの広告入りムービーは、昨年Rokuが提供を始めた無料映画、The Roku Channelに倣ったものだ。

それは新しいタイプの広告ビジネスとして快調らしく、今年のRokuは広告入り無料コンテンツをABC News, Cheddar, Newsmax, Newsy, People TV, Yahoo, The Young Turksなどのニュース放送にまで広げた。最近では、エンターテインメントやスポーツの生中継もある。

Walmartも無料ムービーをVuduから提供しているが、最近はMGMと組んで、オリジナルコンテンツも提供するらしい。Tubiも、広告入りコンテンツを無料で提供している。そして噂では、Amazonも同じようなサービスを開発中だそうだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Google Playで買ったSD映画多数が無料で4Kになる

Google Playで映画を買うとき、少し倹約して標準画質にしていたユーザーに朗報だ。

4K版が存在する場合、Googleはユーザーが持つ標準画質の映画を4K画質に無料でアップグレードすると発表した。新たに4K版がリリースされた場合はもちろん、購入時にすで4K版があった場合でもGoogleは4Kにしてくれる。

念のため注意しておくが、今後は安い標準画質を買って4K版を手に入れるということはできない。Googleによれば無料アップグレードが適用されるのは10月23日より前に購入した映画に限る」という。

一方、4K版コンテンツの価格も大きく引き下げられている。今やGoogle Playの4Kコンテンツのほとんどは20ドル以下だ。従来は30ドル以下だった(4K価格の引き下げが始まったのにわれわれが気づいたのはほぼ41年前、昨年の9月)。

ただし、すべての映画に4K版が用意されているわけではない点に注意する必要がある。実際、4K版がある映画のほうが少ない。もちろん4Kタイトルのリストは着実に拡大しているが、古典や名作を含めた全コンテンツからみると一部にすぎない。幸運にも購入した映画に4K版があってアップグレードが適用される場合、Playアプリを開くと上のスクリーンショットのような通知がポップアップするはずだ。

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滑川海彦@Facebook Google+

史上「最高」の最悪映画である”The Room”がYouTubeで全編視聴可能になった

映画The Roomは、Plan 9 From Outer Spaceと並び立つ、史上「最高」の最悪映画とみなされてきた。いまやそれがYouTube上で全編視聴可能になった。

トミー・ウィソー(あるいはワイゾー)が脚本、監督、そして主演を努めたThe Roomは、Plan 9やCoven(1999年のドキュメンタリーAmerican Movieでその名を不滅のものにした)と同じカテゴリーに属する映画だ。すなわち映画をどのように作るべきかを全く知らない人たちによる、映画制作への讃歌なのである。

情熱と技量不足の組み合わせは、リリース後のThe Roomをカルト映画の古典にし、ジェームズ・フランコが撮影したThe Disaster Artistに、大いなるインスピレーションを与えて魅力的なものにしたのだ(Plan9の監督について描いたティム・バートンによる伝記映画エド・ウッドも素晴らしい)。

脚本、俳優、そして監督を務めたトミー・ウィソー。”The Room”より

“The Room”では、ウィソーはジョニーという名前の投資銀行家を演じ、彼の親友であるマーク(グレッグ・セステロ)と、ジョニーの婚約者であるリサ(ジュリエット・ダニエル)との奇妙な三角関係に巻き込まれる。

フランコが、彼の弟であるデイブと、セス・ローゲンを主演に据えた“The Disaster Artist”を撮影したのは、セステロによる同名の書籍(The Roomの制作過程を書いたノンフィクション)に触発されたからだった。

The Daily Dotよればセステロとウィソーは現在、彼らのデビュー作に引き続き、直接デジタル配信を行う前後編のブラックコメディ”Best F(r)iends”(Fiendというのは悪党といった意味)のプロモーションに力を入れている。

なお読者は、最高の「最悪映画」のライバルPlan 9も見たほうが良いかもしれない。こちらも今はYouTubeで視聴することができる。

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(翻訳:sako)

無名の作家や映画監督を発掘してハリウッドに送り込むスタートアップたちのエンターテインメント改革

5月11日、Netflixはアメリカ全国で学年末を迎える十代の若者向けに、コメディードラマ『The Kissing Booth』を公開した。

6月までに、このドラマは若い十代から思春期層の若者の間で大ヒットとなったのだが、その権利を所有する企業Wattpadは、世界初の画期的なシステムを備えていた。Wattpadの出版プラットフォームにBeth Reeklesが書き下ろしたこのドラマによって、同社の宣伝文句のとおり、このプラットフォームが、エンターテインメント業界のシナリオや才能を発掘する方法に新たな方向性を与えるものであることが実証されたのだ。

Netflix’s latest hit ‘The Kissing Booth’ is a Wattpad success story


Netflixの最新ヒットドラマ『The Kissing Booth』はWattpadのサクセスストーリー(本文は英語)

この映画の成功の陰には、夢の工場ハリウッドの扉を開こうとする、いくつもの若いスタートアップによる動きがあった。創作活動を行う大勢のプロたちを、二次創作やユーザーが制作したコンテンツの波に乗せて、パラマウントの撮影所(またはディズニーの撮影所やソニースタジオ)まで運ぼうというものだ。

「エンターテインメント業界が明らかに行き詰まっているこの時期に、物語を探し出す方法が進化しているのです」とWattpad Studioの責任者、Aron Levitzは話す。

YouTubeも(Vineアプリは短命に終わったが)Instagramも、潜在的な才能発掘のためのプラットフォームを開発した。AmazonAppleFacebook、(ここでも)Instagram、Netflix、(そしてまた)YouTubeは、テレビと映画の配給システムを粉砕したが、トップを狙うこれらのプラットフォームも従来型のスタジオも、シナリオの不足に苦しんでいる。だが(その多くは)、ヒットする確証が持てない作品に何百万ドルもの予算をつぎ込む勇気がない。

ハリウッドは、大衆を楽しませようと、他のメディアからアイデアを拝借(または盗用)してきたが、その新しい話を採取しにゆく場所は、連続物の畑に限定されている。つまり、漫画、昔のテレビ番組や映画、大ヒットした若年成人向けの物語などだ。

たしかに、そこには無数の花が咲いているが、新しい技術を有する企業は、別の畑にも新しい才能が花開いていることを知っている。それを活用すれば、企業は潤い、観客も喜ぶはずだ。

WattpadやTongal(監督とカメラマン向け)や、Legion Mのような制作向けの資金調達プラットフォームは、新しい才能を引っ張り上げて、NetflixやAppleといった成功した新しいプログラムやプラットフォーム、さらには、ますます細分化するメディアの世界で注目を集めたい何百ものネットワークに固定客を増やすため、企業が望むものを与えようとしている。

しかし、これまではなかなかうまく運ばなかった。およそ10年前、Tongalが創設されたころ、エンターテインメント業界は、今とはまったく違っていた。

10年前、Netflixは、DVDの購読者がストリーミング動画も見られるようにした。そのほとんどは、制作会社やスタジオがすでに大儲けした古い映画や全国配信されたテレビ番組だ。これが、競争が激化しつつあったクリエイティブな業界での、才能の囲い込みと観客争奪のレースの火蓋を切った。新規参入者は、毎回、新しいレースに参加することとなった。

その当時、Tongalは新しい才能を発掘するためのメカニズムであり、ユーザーが制作したコンテンツの中で気に入ったものを有名ブランドに有料で提供していた。そして同社は、Insight Venture Partnersから1500万ドル(約16億8000万円)を調達し、ソーシャルメディアの人気の高まりを利用して、口コミで話題になりそうな動画を有名ブランド向けに制作するようになった。

Tongal Raises $15M For Platform That Lets Anyone Compete To Make Branded Video Campaigns


誰もが有名ブランドのキャンペーン動画を作れるプラットフォームにTongalが1500万ドルを調達(本文は英語)

Tongalは今でもユーザーが制作したコンテンツを元に制作を行なっているが、昔と違うのは、そうした動画や作家が何百万ドルも稼げるようになったことだ。そして、ファンに力を与え、刺激し、新しいタイトルに、より直接的に、より頻繁に関われるようにする能力を備えたことだ。同時にTongalは、制作スタジオに幅広い才能を紹介するショーウインドウの役割も果たしている。

このプラットフォームで作品を作ったTucker Barrieは、アイムスのためのソーシャルメディア用短編動画などを作っていたが、映画『犬ヶ島』のようなプロジェクトのアニメーターとして活躍するまでになった。「Tongalは、経験の少ない人たちが経験を積んで、名前を売るためのいい場所です」とBarrieは話している。

昨年、Tongalは、『WILD After Dark』という番組の制作でナショナル ジオグラフィックと契約を結んだ。これは、ナショナル ジオグラフィックWILDシリーズでは初めての深夜帯の番組で、Tongalプラットフォームのメンバーが制作した動物に関する短編作品が放映されることになっている。作品公募は2月から始まった。

最近では、TongalはWattpadと提携し、そのクリエイターのネットワークを通じて、WattpadがヒットさせたSFスリラー『Expiration Date』のトリートメントの募集を開始した。7月、Tongalは映像作家に募集をかけ、そこから3組をWattpadが選出する。それらの作家には予算が与えられ、概念実証のためのシリーズのトレーラーを制作することになる。

その後、WattpadとTongal、そして配信パートナーであるSYSYとで最優秀者を選び、デジタルでパイロット・エピソードを制作する予算を提供する。それには、SYFY.comが、「ファン・クリエイターズ・プログラム」の一貫として、全シリーズを制作するチャンスも含まれている。

「TongalとWattpadとの提携は、私たちの才能ある人たちのためのオープンなプラットフォームを通じて、どのように、誰がコンテンツを作るのかを変革することで、ハリウッドの脚本のページをめくることになります」と、Tongalの共同創設者で社長のJames DeJulioは、当時の声明で語っていた。「これらの新しい世界的なコミュニティーは、多様で情熱的な作家たちによって構成されています。実際に今、彼らは自分が見たい番組を作っています。この革新的で、ファンによるファンのための転換のために、SYFY.comが扉を開いてくれたことを、本当に嬉しく思います」

これは、ひとつのネットワークのためのプロジェクトでの、TongalとWattpadとの2回目のコラボとなる。どちらの企業も、片や映像面に、片やストーリー面にフォーカスした番組制作のためのクリエイティブなプラットフォームを提供していることで親和性がある。また同様にCW Seedでの放映を巡って競い合い、Wattpadのもうひとつの人気ドラマ『Cupid’s Match』(ネタバレ情報:あんまり面白くない)の制作でも競い合っていた。

 

「これは、WattpadとWattpad Studioの偉大なるひとつの証です」とWattpad Studioの責任者、Levitzは2月のインタビューで話していた。「私たちが、公に、力強く話すことができたのは、これが初めてだと思います」

Wattpadでは、『Cupid’s Match』が320万readを記録し、その口コミによる人気の広がりにCW Networkが興味を示した。「私たちは視聴者の力を活かして、CWのような企業に放映したいと思わせることができました」とLevitzは言う。「私たちのプラットフォームには4億本の話があります。私たちは、私たちのデータ、私たちの視聴者、そして私たちの話を見て、そのデータを使って、適切なパートナーに適切な物語を提供できるのです」

パートナーも揃いつつある。Sony Pictures TelevisionはWattpadの『Death is my BFF』の権利を購入した。Huluは『Light as a Feather』の発注契約にサインした。TurnerUniversal Cable Productions(NBCUniversalの一部門)、eOneParamount Picturesといったスタジオやネットワークも、Wattpadとの共同制作の契約を結んでいる。

Tongalと同様、Wattpadもまた、ハリウッドのプレイヤーになるための回り道をしている。Wattpadは、に二次創作や古典作品の電子書籍コミュニティーの運営者としてスタートした。やがて、二次創作の市場が大きく成長し、エンジェル投資家のコンソーシアムから資金を調達してトロントに本拠地を構えた同社は、今年の初めには、中国のインターネット大手Tencentを含む投資家コンソーシアムから5100万ドル(約57億円)の資金を得るまでになった。Tencent(とそのパートナーであるスタジオ)は、Wattpadの月間6000万人というユーザー数に惹かれたようだ。

Wattpad’s storytelling app, now with 60M monthly users, adds a subscription service


Wattpadの物語制作アプリは6000万ユーザーを獲得し、購読サービスを追加(本文は英語)

二次創作が映画業界にもたらす影響力は数億ドル規模になるという信念は、『フィフティー・シェイズ』の成功が根拠になっている。Twilightの二次創作から派生したこのベストセラー本は、1億5000万ドル(約168億円)という驚異的な価格で3部作の映画化権が売られた。

シリーズ最終作品が公開された時点で、興行成績はすでに10億ドル(約1120億円)を超える勢いだった。

この10年間、ハリウッドは巨額な権利の購入とファン主導による原作の提供に依存して、劇場やインターネットで大きな数字を生み出してきたとDeJulioは言う。

「ファンは、そうした権利の購入に必要不可欠なものです」とDeJulioは話す。「今は非常に奇妙な時代です。……マーケティングに多額の資金がかかり、それがいろいろな意味でエンターテインメントの自由を奪っています」

DeJulioは、Tongalを、一人の人間が他の人に影響を与え支援できるプラットフォームだと見ている。

「スタジオは、一度ヒットを出すと、ファンのコミュニティーを通して、また彼らと関わることで、宣伝ができるだけでなく、仕事(新しいコンテンツの制作)もできることに気がつくのです」とDeJulioは話す。

米カリフォルニア州ロサンゼルス、マウント・リーのハリウッドヒルズ

もしWattpadとTongalが、彼らのユーザーのネットワークを使って才能を発掘し伸ばすことができるなら、Legion Mは、そのジャンル化されたコンテンツのユーザー・ネットワークを利用して、新しい作品制作に資金を出したいと考えている。

この制作スタジオのスタートアップは、2回にわたる株式投資型クラウドファンディングで300万ドル(約3億3600万円)を調達し、『シンクロナイズドモンスター』アン・ハサウェー、ジェイソン・サダイキス主演)とニコラス・ケイジの新作で、すでにカルトの名作と謳われている『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』といった人気のインディー映画で大きな報酬を手にしてる。同社の資金調達キャンペーンを支援した株主に配当がある限りは、その行き先は不透明だ。とくに、同社のプロジェクト『バッド・サマリタン』(新バージョンの『ドクター・フー』で人気のデイビッド・テナント主演)が酷評されて以来、わからなくなっている。

インターネット企業をいくつも立ち上げたPaul ScanlanとJeff Annisonが創設し、オースティンに本社を置く劇場チェーンAlamo Drafthouseなどのパートナーの援助を受けているLegion Mの目標は、制作プロジェクトに投資してくれるファンを100万人集めることだ。

セールスとマーケティングにファンの力を借りて、すでに十分な固定客がある作品を世に送り出すことで利益を得る、というのが彼らの考えだ。

「エンターテインメント企業はファンが所有するほうが、ウォール・ストリートに所有されるよりいいと私たちは信じています」と、Legion Mの新しいクラウドファンディング・キャンペーンの発表声明の中で、共同創設者でCEOのPaul Scanlanは話している。

Legion Mが提携するプロジェクトには、実際の投資よりも、ファンとの関わり合いを基本にした活動が多いものがある。事実、同社は大ヒットした『シンクロナイズドモンスター』の制作会社とはなっておらず、ファンのネットワークを使ってマーケティングを支援していると、インタビューの中で監督が話していた。

ScanlanとAnnisonは、モバイル機器向けの初期のストリーム配信技術を開発したMobiTVを創設している。その後、New York Rock Exchangeを立ち上げた。好きな歌の流動性のない株式をファンが購入できるようにする企業だ。これは投げ銭のようなものだ。購入したものに実際の価値はないため、相場の上昇もなければ、法律的に面倒なこともない。

Rock Exchangeとは違い、平均的な投資家は、この2人の共同創設者が米証券取引委員会の新しいクラウドファンディングに関する規制に従って、クラウドファンディングで提供する実株を買っている。そして彼らは、商業的に競争力のあるコンテンツを作り出す力が、これまでになくファンや消費者に備わっているという説に頼ろうとしている。

こうした努力を行なっているのは、Wattpad、Tongal、Legion Mだけではない。Seed&SparkCoverflyThe Black Listといった企業も、新しいアーティストやクリエイターを掘り出して、エンターテインメント業界の発展に貢献しようと頑張っている。資金面においては、MovieCoin(新しい映画を制作するためのトークン化された資金提供手段の先行販売を始めたところ)やTaTaTuのような新しい暗号化通貨が、映画好きの人々に、もうひとつの(理想的にはより透明化された)映画への資金提供の方法を与えたいと考えている。

「ハリウッドは、エンターテインメント業界に参入しよとする者には難しい場所です。コンテンツ制作と投資のプロセスを通して知ったことは、どのプロジェクトも観客を求めているということです」と、AnnisonはThe Niner Times(ノースカロライナ大学シャーロット校の校内新聞)のインタビューに応えて話していた。

「ハリウッドは、踏み込もうとするにはあまりにも大きな世界です。巨大な企業と一緒にやっていくには制約があります。本質的に、ウケ狙いなのです。映画作りの芸術面と、エンターテインメントのビジネス面との間には、はっきりと線が引かれています。そのため、とっても歩きにくい街になっています」

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(翻訳:金井哲夫)

 

Netflix、オーソン・ウェルズの遺作の予告編公開――幻の傑作、ついに完成

オーソン・ウェルズが監督した最後の映画、The Other Side of the Wind(風の向こう側)は完成までに長い苦難の道をたどってきた。

この映画はオーソン・ウェルズという映画の伝説の生涯の最終章をなすといえるかもしれない。ウェルズは映画史上最高の傑作と評価する批評家も多いCitizen Kane(市民ケーン)やThe Magnificent Ambersons(偉大なるアンバーソン家の人々)を作った後、時間の大半をヨーロッパで過ごし、Chimes at Midnight(オーソン・ウェルズのフォルスタッフ)のような映画の資金集めの苦闘を続けた。

ウェルズは1970年代を通じてThe Other Side of the Windの各部分の撮影を続け、一部の編集にとりかかっていたが、結局資金不足でプロジェクトは中断した。1985年にウェルズが死去した後、ジョン・ヒューストン、ピーター・ボグダノヴィッチを始めとするウェルズのサポーターたちが映画の完成を図った著作権問題とさらなる資金問題に前途を阻まれた。

しかし最近になってNetflixが資金提供の意向を示し、光が見えてきた。もちろんこれはさらなる問題も生んだ。特にカンヌ映画祭昨年Netflixのボイコットを決めたのがそれだ。しかしウェルズの映画はこの秋、ベニスとニューヨークの映画祭で公開が決まっている。その後Netflixで11月2日から公開される。

作品が完成していることを念押しするかのように、NetflixはThe Other Side of the Windの謎めいた予告編を公開した。ここではジョン・ヒューストンが演じる反動的で落ち目の映画監督、Jack Hannafordの姿がよく捉えられている。ヒューストン自身も伝説的な映画監督だが、ときおり俳優をすることもあった。ローマン・ポランスキーが監督し、ジャック・ニコルソンが主演した傑作、Chinatown(チャイナタウン)で悪役の富豪を演じている。

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滑川海彦@Facebook Google+

映画「Search/サーチ」の制作者が語る、コンピューター画面映画の苦労と情熱

最初から最後まで視点がコンピューターやスマートフォンの画面に限定された映画など見たくない、と考える人はあなただけではない。映画「Search/サーチ」の監督と脚本を担当したアニーズ・チャガンティーとセブ・オハニアンも、まったく同じような不安を抱えていたと、私に話してくれた。

2人が初めてティムール・ベクマンベトフ率いるBazelevs(映画「アンフレンデッド」をプロデュースした制作会社)から声をかけられたとき、そのアイデアは、コンピューター画面の中で展開されるショートフィルム・アンソロジーの一部という想定だったと、チャガンティーは話している。ティーンエイジャーの女の子が行方不明となり、ジョン・チョー演じる父親が、娘が残していったノートパソコンを使って彼女を探し出そうと試みる、という「Search/サーチ」のプロットの基本形は、そのときに彼らが思いついた。

ところが、スタジオの側から、チャガンティー監督、オハニアン・プロデュースで、それを長編映画にしないかと持ちかけられた。そして2人は、脚本を書き始めた。

「こんな素晴らしいチャンスに巡り会えるなんて、どんな映像作家にもあるというものではありません」とチャガンティーは話す。「しかしその瞬間、私はノーと答えました」

彼らはその形式を、小手先の仕掛け以上のものにできると考えていたようだ。ただし、あくまでショートフィルムとして。長編映画にした場合、「引き伸ばすことで、単なる90分の仕掛けに戻ってしまう」と彼は心配していたのだ。

チャガンティーとオハニアンは、アイデアについて話し合いを続けたが、オープニングのシーケンスを思いついたことで、ようやく先に進むことができた。そのシーケンスは、実際に完成した映画のオープニングに使われている。デスクトップ・パソコンに保存された動画による7分間のモンタージュだ。それには、キム一家の(きわめて感情的な)歴史を凝縮した映像としての意味もある。

「その瞬間、何かがはじけた。電球が灯ったんです。この形式を、この話に使えるという可能性を感じました」とチャガンティーは言う。「そしてこう悟ったのです。これまでいろいろな映画があったけど、ただ新鮮なだけでなく、ときに感情的で、人を惹きつけ、映画らしい感覚を作る方法がまだあると」

「Search/サーチ」は、8月31日から全米で公開されるのに先立ち、今週末に限定公開される(日本公開は10月26日)。チャガンティーとオハニアンは、実際にどのようにして映画を作り上げたのか、2人のインタビューをお伝えしよう(編集が加えられています)。

監督/脚本家のアニーズ・チャガンティーとデブラ・メッシング。「Search/サーチ」の撮影セットにて。

TechCrunch(以降TC):形式から始まっのか、誘拐のプロットから始まったのか、その割合はどれくらいですか?

オハニアン:正直言って、ほとんど、そのどちらでもありません。アニーズと私は一緒に脚本を書いています。彼は監督で、私はプロデューサーですが。私たちは南カリフォルニア大学Cinematic Arts大学院で出会っています。私たちはそこで、Google Glass用の2分間のショートフィルムを制作しました。Google Glass、憶えてます? それが大当たりしたんです。「Seeds」という作品でした。そのお陰で、彼はグーグルに雇われて、こっちに出て来て、1年か2年、コマーシャルを作っていました。

私はこれまで数年間、インディー系のプロデューサーをしていたので、ティムール・ベクマンベトフの制作会社Bazelevsと縁がありました。彼の映画「アンフレンデッド」がちょうど公開されたときで、それが大成功を収めていました。そこで彼は私に、一緒に仕事をしたい映像作家はいるかと聞いたんです。もちろん即座に、アニーズのことを思いましたよ。

チャガンティー:私が加わってミーティングをしたとき、彼らはこう切り出しました。「アンフレンデッドの続編を作りたいのだが、普通の続編の形にはしたくない。アンソロジーとしての続編にしたいんだ。基本的に、ショートフィルムを詰め込んだものだが、すべてはコンピューターの画面の中で展開する」

私はすぐに、長編映画よりもずっと面白いと感じました。コンピューター画面上で展開される映画は数多く見てきましたが、この方向へ進もうと確信させる作品は、これまでひとつもなかったからです。ショートフィルムなら、長編映画で見てきた小手先の仕掛けとしてではなく、ちゃんと作れると思ったのです。(少し間を置いて)失礼な言い方かもしれませんが、そういうことです。

その1カ月半後、私たちは「Search/サーチ」のアイデアをメールでやりとりしていました。最初はショートフィルムのつもりでスタートしています。プロットは同じです。基本的に、父親が娘のノートパソコンに侵入して、彼女の行方の手掛かりを探すという。

私たちは、小手先の仕掛けではなく、本当に内容があり、魅力的で、観客が飽きる前に完結する作品にするには、長さは8分間だと考えていました。そして私たちは、制作会社に数ページの原稿を送りました。その数週間後、私はたまたまグーグルの写真撮影のためにロサンゼルスに来ることになりました。そのとき、彼らの役員会議室に呼び出されたのです。気がつくとセブと私は、役員会議室の大きな机の前で、重役やら投資家やら、そうした連中と対面していました。

彼らは私たちにこう言いました。「ちょっと短すぎる」と。そして私は「それは残念」と答えました。すると彼らはこう来ました。「これを長編にしたいんだ。セブとアニーズ、キミたちなら書ける。脚本台は払う。セブ、キミは制作を担当する。アニーズ、我々はキミに初の長編映画の監督としてギャラを支払う。予算はすべて我々が持つ。どうだね?」

こんな素晴らしいチャンスに巡り会えるなんて、どんな映像作家にもあるというものではありません。しかしその瞬間、私はノーと答えました。

オハニアン:やつは断ったんだよ!

チャガンティー:私の左側では、彼が「何言ってんだよ!」とばかりに、私のことを蹴ってきました。そんな感じでしたね。そのとき私はこう思ったんです。彼らは、小手先の仕掛けにならないよう私たちが考案したコンセプトを奪って、それを引き伸ばして、90分の仕掛けに戻してしまうんだと。さらに気に入らないのは、私たちの芸術性が認められたからではなく、別の映画がヒットしたからという理由で映画を作るという点です。私たちのアイデアに存在意味があったわけではないのです。

そうした正当な理由から、私は断ったのです。そして、その正当な理由によって、セブは「また連絡します」と答えました。私たちは部屋を出た後も、このチャンスの大きさや、私たちが何を依頼されたのか、その評価は別として、こんな機会はまたとないぞ、ということをずっと話し合いました。そしてこう決めたのです。「壁にぶち当たれば、それまで。でも、話し合うことで、敬意を払うべきだ」と。

それから2カ月間、私たちは物語をまとめる方法を考えましたが、できませんでした。ところがある日、私は当時、ニューヨーク州ウィリアムズバーグに住んでいたのですが、セブにメッセージを送っているとき、こう書いたんです。「なあ、オープニングのシーケンスだけど、すごくランダムなアイデアがあるんだ」と。するとセブは、「ボクにもオープニングのアイデアがある」と返してきました。そして私たちは電話に切り替え、お互いのアイデアを話したのですが、それはまったく同じオープニングのシーンでした。この日から、それが映画のオープニング・シーケンスになりました。デスクトップ・コンピューターに保存されていた、ある家族の16年の間に起こった人生の、独立した、非常にユニークな7分間のモンタージュです。

その瞬間、何かがはじけた。電球が灯ったんです。この形式が、この話に使えるという可能性を感じました。そしてこう悟ったのです。これまでいろいろな映画があったけど、ただ新鮮なだけでなく、ときに感情的で、人を惹きつけ、映画らしい感覚を作る方法がまだあると。

監督/脚本家のアニーズ・チャガンティーとジョン・チョー。「Search/サーチ」の撮影セットにて。

オハニアン:オープニングのシーンには、観客が一度見て忘れてしまったものが、画面の中に展開され、物語に引きずり込まれるという何かを、5分間で作るという考えがありました。うまくいったと思ってます。

チャガンティー:そうして私たちは、長い話をまとめました。オープニングのシーンのアイデアが決まるや、「次のシーンはこうなるね。その次のシーンはこうなる」となり、即座にそれをプロットにまとめました。だから、全体の構成はすぐに完成しました。

その構成を制作会社に送ると、彼らはそれを気に入り、「金を出すから、これでいこう」と言ってくれました。私はグーグルを退職して、飛行機に乗って、ロサンゼルスに引っ越し、映画を作ったんです。

TC:コンピューターの画面上で展開するたくさんの物事を最初に作っておいて、その後から、ジョンやデブラ(メッシング)やその他の俳優が、それをある程度ベースにして、ウェブカメラの前で演じたわけですか。

チャガンティー:この映画を作り方を、私たちよくこう説明しています。まずアニメーションを作り、それから実写映像を撮影して、それをアニメーションにはめ込み、何度も何度も洗練させる。

先にアニメーショを作るという方法は、セブのアイデアです。元になったのは「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」という映画です。撮影する前にシーンが作られていたという点で、よく似ています。

私たちは、この映画には2つのカメラがあると気が付きました。まずは、スクリーンに映し出される場面があります。そして、この映画ではカメラは常に動き回っているので、それをフレーム分けする方法があります。これらが互いに絡み合い、情報を交換するのだということに、私たちは気がついたんです。最終的な作品がどのような形になるかは、セットに入る前にわかっていないといけません。

そこで、俳優を雇う7週間も前から、エディターを呼んできて、このくらいの部屋にiMacを2台置いて、「お帰りなさい」と。率直に「やれ」と言いました。

彼らは、メッセージやボイスメールなど、インターネットのあらゆるものの画面キャプチャーを開始しました。ズームインしたり、カットをつなげたり。7週間が終わるころには、映画全体に相当する1時間40分のカットが出来上がりました。おやじ、娘、兄弟、母、父、すべてを私が演じました。私に話しかけてくる、すべての友だちも。そうして、カメラの動きなど、いろいろなことがわかりました。この映画の作り方もね。

撮影開始の前夜に、そのカットをクルーに見せたところ、「ああ、これがこれから撮影する映画か」と彼らは言いました。その時点まで、この映画を口で説明することができなかったのです。今は、予告編もポスターもあって、「これが私たちが作った映画です」と簡単に見せることができますが、それまでは「スリラーなんだけど、コンピューターの画面の中で展開する。でもすごくいいんだ」と言うしかありませんでした。なので、クルーに私たちの考えを伝えることができて、本当に助かりました。

そしてセットでは、映画の中で実際にコンピューターを操作するジョンが演じるキャラクターは、目線を……、つまり、どこにどのボタンがあるか、カーソルはどう動くか、何がどこに表示されるか、どこにビデオメッセージが現れるか、それらに従って目線を完璧に合わせる必要があるため、何が起きるかを知っておかないといけません。なので彼は、実際に大きな画面のどこに、なんの映像が配置されるかを理解していました。

「Search/サーチ」のデブラ・メッシングとジョン・チョー。

 

オハニアン:この映画をプリビズ(事前映像化)するという考えには、完成した映画が洗練され、映画らしく、観客の注目を集めるものにしたいという思いがありました。これは、今や全世界に配給されている、映画制作会社によって作られた映画です。しかし、元はインディーズ映画でした。見ていただいたとおり、この映画には空撮、カーアクション、群衆のシーン、水中や渓谷のシーンなどがありますが、すべて13日間で撮影しました。

プリビズ・バージョンを作るという考えの中には、撮影の1日1日をできる限り有効に使い、首尾一貫した、画面構成も演出しっかりしていて、すべてのものが素晴らしい作品に仕上がるようにという気持ちがありました。だから、偶然の産物ではなく、しっかり磨き上げられた作品だという感じがするのです。

TC:俳優と仕事をしたとき、彼らは何をすべきか、どれくらい本能的に理解していましたか? これまでの映画とは形式が異なるため、彼らを特別な訓練する必要は、どれほどありましたか?

チャガンティー:出演者もクルーも、この映画を実現させるために、それぞれの仕事を学び直す必要があったと思います。ミッチェル(ラ:娘マーゴット役)は、コンピューター画面の前での演技は、ジョンよりも自分のほうがずっと楽だと話していました。たぶん、世代の違いでしょう。しかし私たちにとって、すべてのルールが目に見えて新しいものでした。このような映画は、私たちの中では誰も作ったことがありません。これをまたやろうという人も、いないと断言できます。これが初めての体験であり、私たちはみんなで学びながら来たのです。

この映画は、出演者とクルーがみんなで手をつないで、真っ暗な洞窟の中を歩くようなものでした。みんなが、自分の右にいる人は、自分よりもう少しわかってるはず、と思っていましたが、わかっている人など、いませんでした。そのいちばん右にいた私ですら、「えー、わかんないよー」といった感じでしたから。しかし、そこへ飛び込んでみると、洞窟の中のすべての地点の真っ暗の中で、次にどうしたらよいかに気づくクルーや役者が1人はいたのです。

TC:話を聞く限りでは、「Search/サーチ2」は期待できないということですね。実際、もう新しいプロジェクトが決まっていますね。

今、この映画の最終段階に来て、どこまでなら、(コンピューター画面映画がひとつのジャンルになったとして)ほかの監督が参入して何か面白いことをするのを許せますか? また、この形であと4、5本の映画を作って、もう可能性が出尽くしたと感じるのは、どのあたりでしょうか?

 

 

チャガンティー:結論として、私はいつもこう言っています。クリストファー・ノーランに、時系列を遡る形の映画を(「メメント」に続いて)あと何本作れるかと聞いてみてください。その時間逆行映画のサブジャンルを作るのかとね。私は、彼がイエスと答えるとは思えません。

この映画も同じだと、私たちは考えています。つまるところ、この映画も仕掛けです。これは物語を伝えるための、スタイルのひとつです。思うに私たちは、仕掛けよりも、物語を先に伝える方法を考えたのです。しかし同時に、コンピューターの画面は、いつも同じ映像です。従来式の映画では、シンガポールでも香港でもニューヨークでも、自由に舞台を設定できることを考えると、制約はもっと多くなります。コンピューター画面の映画では、いつでもノートパソコンの画面の中です。

私たちから学ぶことがあるとすれば、それは私たちが学んだことと同じでしょう。これまでの映像で、これまでの映画のやり方を使って、技術を正確に正直に表現する方法は、まだあるということです。ハリウッドがそれをやり尽くしたとは、私は思っていません。自分のトーンやスタイル、それが何であれ、作ろうとしている映画が属する大きなジャンルと一貫性があると感じるなら、実写映像と組み合わせることも、まだ可能です。

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(翻訳:金井哲夫)

若き日のハン・ソロを描く映画、正式タイトル発表――‘Solo: A Star Wars Story’ は来年公開へ

スターウォーズ世界では若きハン・ソロを主人公とした映画の製作が進行中だ。このほとロン・ハワード監督がTwitterビデオで自ら大きなプラカードを抱えて正式名称を発表してくれた。そのタイトルはSolo: A Star Wars Storyだ。

この作品はスターウォーズ・シリーズの最初の公式スピンアウト作品、『ローグワン/スターウォーズ・ストーリー』を引き継ぐもので、スターウォーズ世界を背景とするがシリーズ本作とは別個のものとなる。つまりスカイウォーカー家を中心とした物語ではないが、『聖典』(スターウォーズ9部作)の世界を背景とする。

ロン・ハワード監督は下にエンベッドしたビデオでハン・ソロ映画はすでに撮影を終えたことを明らかにした。2018年年5月25日の公開に向けて編集などのポストプロダクションに入ることになる。この映画のオリジナルは『LEGO ムービー』だが、そのプロデューサー/監督のフィル・ロードとクリストファー・ミラーのコンビが製作に加わっていた(上の写真に写っている)。しかし先ごろ、2人はLucasfilmのプレジデントであり従ってスターウォーズ世界の最高司令官であるキャスリーン・ケネディとのクリエーティブ上の意見の相違を理由として製作チームを去った。.

撮影を終えたのでわれわれのスペシャル・メッセージをお届けする。 ロン・ハワード

この映画に出演するスターはハン・ソロを演ずるアルデン・エーレンライクを始め、エミリア・クラーク(ゲーム・オブ・スローンズ)、ドナルド・グローバー(スパイダーマン/ホームカミング)らだ。期待に違わぬ出来であると信ずる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

パシフィック・リムの続編、アップライジングの予告編が来た

パシフィック・リム:アップライジングの予告編が公開された。ロボットはさらにスマートになり、パイロットのジョン・ボイエガが英国英語を披露する。製作者は観客の好みを良く知っている。カイジュー・モンスターはさらに大きくなり、悪賢さも進化した。

大ヒットしたギレルモ・デル・トロ監督のオリジナルの続編は、予告編をみるかぎり、ストーリーはさらにジェットコースター的になっているようだ。戦闘は市街地を舞台に巨大なスケールで繰り広げられる。

第1作に比べると雰囲気は パワー・レンジャー〔日本の特撮シリーズ「スーパー戦隊」がベース〕に近いかもしれない。もっともだから悪いということにはならないが、注意しないと世界観をぶち壊しにしてしまう危険がある。ともかくうまく行っていることを祈ろう。私はパシフィック・リムの大ファンなので続編が次々に作られることを期待している。ワイルド・スピード・シリーズのカイジュー版になればいいと思っているのだが。

〔日本版〕情報によれば、菊地凛子が引き続き森マコを演じ、千葉真一の息子、新田真剣佑も出演するという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+