米国の電話会社はロボコールを最初から遮断できるようになるかもしれない

FCC(Federal Communications Commission、米国連邦通信委員会)の今の委員たちのやり方は、ネット中立性の問題に見られるように、必ずしも消費者に評判がいいとは言えないが、ロボコールに対する今度のより厳しい規則ですこしファンができるかもしれない。米国時間5月15日朝、委員長のAjit Pai(アジート・パイ)氏は、モバイルのキャリアが好ましくない着信を無条件でブロックできる新しい規則を提案した。

委員長の説明によると、今の規則では多くの電話会社がそのような着信をブロックするツールの合法性に確信を持てないそうだ。

同氏は発表声明の中で「無条件で着信をブロックできるようになると、ロボコールに悩まされていた消費者の大きな利益になる。そのような着信のブロックを明示的に許容することによって、音声サービスのプロバイダーは好ましくない着信を最初からブロックして、消費者にかかってこないようにするために必要な合法性の面での確信を持てる。そして私は、この決定が採用されれば、ロボコールブロックサービスを現在と未来の顧客のためにデフォルトかつ無料で開始するようキャリアたちに積極的に勧奨したい」と述べている。

委員全員による票決は6月6日の会議で行われる。これらのオプションは電話企業がデフォルトで使えるだけでなく、提案ではロボコールを必要とする消費者にはブロックするツールをオプトアウトする能力が与えられるだろう。ロイターによると、好ましくない着信の量は相当大きい。例えばスペインでは、すべての着信のおよそ4分の1がこの分類に当てはまる。ここ米国ではほぼ10%に近い。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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