米運輸省道路交通安全局がテスラ車に対する急加速の訴えはドライバーのミスが原因と判断

米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、Tesla(テスラ)の4車種が関与する意図しない突発的な加速(Sudden Unintended Acceleration、SUA)の報告は、ユーザーのミスによるものであると判断した。

NHTSAは、Brian Sparks(ブライアン・スパークス)氏が2013年以降に製造されたすべてのModel S、Model X、Model 3のリコールを要請した直後の2020年1月に、このクレームの調査を開始した。同局は提供された232件のSUAに対する訴えと、14件の他の苦情、利用可能な衝突データすべてを分析した。

NHTSAの欠陥調査部門は、スパークス氏が指摘したSUA関連の事故はすべてドライバーが原因だと判断した。そのため66万2109台の車両を正式に審査し、リコールの可能性があるというスパークス氏の訴えを否定している。

「アクセルペダル部品、モーター制御システム、ブレーキシステムには、引用された事故のいずれかに寄与するような故障の証拠はありません」と、報告書は記載されている。「ペダルの誤操作の可能性を高める設計要因の証拠はありません。対象車両におけるSUAの電子的原因を指摘する理論は、システム設計とログデータに関する不正確な仮定にもとづいています」。

Teslaは以前、請願書を「完全な虚偽」と呼び、スパークス氏を同社の空売り業者だとしてこの主張を否定していた。

「私たちはドライバーが自分の入力に反して加速したと主張するあらゆる事例を調査し、入手したあらゆる車種の事例において、クルマが設計通りに動いていたことを確認しました」と、Teslaは述べていた。「つまり、ドライバーが加速するように指示した場合にのみ加速し、ブレーキをかけたときに減速または停止するのです」。

NHTSAの調査では、Tesla独自の調査結果が裏付けられた。米TechCrunchはTeslaにコメントを求めており、返信があればこの記事を更新する。

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画像クレジット:Justin Sullivan / Getty Images

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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