給与計算と人事のプラットフォームの仏PayFitが約120億円調達

フランスのスタートアップPayFitがシリーズDで1億700万ドル(約120億円)を調達した。現地時間3月17日の今回のラウンドは、Eurazeo GrowthとBpifranceのLarge Venture fundがリードしている。また、既存投資家のAccel、Frst、Xavier Niel(グザビエ・ニール)氏も再び参加した。

PayFitは給与計算および人事管理のSoftware-as-a-Service(SaaS)プラットフォームを構築している。ウェブブラウザーから給与計算を管理し、可能な限り多くのステップを自動化できる。例えば給与明細書の作成を自動化したり、給与データを会計ソフトにエクスポートしたり、年金や健康保険などの支払いリストを取得したりできる。

SssSのプラットフォームであり、すべてが常に最新の状態に保たれる。例えば何らかの規制変更により調整が必要になった場合、PayFitはプラットフォームを更新することで、ユーザーが何も考えなくてもその日からコンプライアンスを維持できる。

時間の経過とともに、PayFitは給与計算以外の分野にも事業を拡大し、人事管理の大きな分野に取り組むようになった。従業員は各自がPayFitにログインして給与明細にアクセスできる。それに止まらず、休暇を申請したり、時間単位で給与を受け取っていれば今週働いた時間を入力できる。PayFitは自動的にマネージャーに通知し、承認を得ることができる。

またPayFitは、経費や領収書の中央保管場所にもなる。会社は全従業員の口座情報を持っているため、従業員に現金を送金することが容易となる。

従業員はPayFitから会社の名簿やマネージメントチェーンを見ることができる。また、人事部はPayFitにオンボーディングフローを設定し、従業員が入社したらすぐにコンピュータやバッジを申請し、個人情報を入力できるようにすることができる。

Workdayのようなサービスを利用している大企業に勤めている人なら、これらの内容はおそらく馴染みがあるだろう。しかしPayFitは、企業と高額な契約を結びたくない中小企業をターゲットにしている。PayFitの顧客は5000社に上り、全体で10万人の従業員を保有している(1社あたり平均20人)。最大の顧客にはRevolut、Starling Bank、Treatwellなどがある。

同社は現在、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、英国で事業を展開しており、550名の従業員を擁しているが、2021年にはさらに250名の従業員を雇用して成長を促す予定だ。

カテゴリー:HRテック
タグ:PayFit資金調達

画像クレジット:Cytonn Photography / Unsplash

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(文:Romain Dillet、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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