HiddenRadioは、クラウドファンディング最初の成功例の一つだ。初期モデルは2012年にKickstarterで100万ドル近くを集め、多くのファンを集めた。製作者のJohn Van Den NieuwenhuizenとVitor Santa Mariaは、完璧な周波数特性と十分な低音を生み出す小さなBluetoothスピーカーを、非常にクールなデザイン美学で作り上げた。彼らが大きくなって帰ってきた。
HiddenRadio 2は、2人組の最新作で、資金調達に向けて準備が進んでいる。新モデルは驚くほどリッチなサウンドを、スープ缶ほどの大きさの箱から送り出す。しかし、スープ缶とは異なり、このHiddenRadioは外観もすばらしく、その落ち着いたスタイリングとタッチ式トップとシンプルなセットアップは、あの新Mac Proを彷彿させる。
先週私はVan Den Nieuwenhuizenと話す機会を得て、新しいHiddenRadioをほぼ空っぽのバーで試聴した。彼はJamboxなど他の人気スピーカーシステムと比べてみせ、私はまさしく感動した。あまり大きな音は出せなかったが、HiddenRadio 2のプレゼンスとすばらしい低音を確かに聴くことができた。
2人は新機能もいくつか追加し、ポート位置は大きく改善され、119ドルのHidenRadioと接続してステレオペアを作る機能も付いた。ライバルの中にこの機能を持つものはない。ノイズキャンセル付マイクを内蔵しておりスピーカーフォンにもなることはオマケにすぎない。
デザインは非常に魅力的だ。外殻はクロムメッキが施され、タッチ式のトップは、指のスピンで音量をコントロールしたり、タップで音楽をオン・オフしたりできる。1回タップするとスピーカーグリルの蓋が持ち上がって準備が整う。
このような量産家電がKickstarterに登場することは実にすばらしい。本格的なギーク作品 ― PebbleウォッチやUdooボードは驚くほどの人気だ ― は成功する傾向にあるが、スピーカー分野となると一気に興味がしぼむ。しかし、高度なデザインと低価格のHiddenRadioのような製品を見ると、新しい方向も見えてくる。例えば、SonyやSamsungが自社製品をクラウドファンディングに出すことを、私は心から望んでいる。多くの関心を呼ぶことは間違いなく、大きく成功する可能性がある。
昔から言われているように、人は夢を見ることができる。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)