低価格で翻訳をクラウドソースできるConyacを運営するエニドアが8月30日付けで総額6,000万円の第三者割当増資を実施した。引受先はユナイテッド、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタルの3社だ。
2009年にローンチしたConyacはオンライン上で簡単に翻訳を依頼でき、発注確定後たいてい1時間以内に納品されるというスピードと安さが売りのサービスだ。現在の登録者数は2万人で、これまでにConyacが翻訳してきた文字数は1億文字を越えているという。
ローンチ当初は個人向けのサービスとして運営されていたが、今年2月にはビジネス向けのサービスも提供を開始した。法人向けにはテキストファイルだけでなく、プレゼンテーションファイルの翻訳も提供している。
法人向けサービスは順調に成長しているようで、約8カ月の間に1,000社が登録しているという。エニドアは今回調達した資金を基に営業力を強化し、2014年の3月までに国内利用企業数を3,000社まで成長させたいそうだ。
オンライン上の翻訳サービスといえば、Conyacの他にGengoがある。Gengoも順調に成長しており、今年に入ってからはさらに成長が加速しているようだ。2月にはYouTubeのビデオ字幕の有料翻訳依頼先として提携を開始しているし、4月にはIntel CapitalやAtomicoなどから1,200万ドルを調達している。